真・魔人-ファウスト・ツヴァイ-part2/怨念の鎧
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、ルイズも、この世界でできた仲間たちも…ようやく取り戻すことができたハルナを危険にさらすことになる。
だから…。
「宇宙の悪をとっちめる!それが俺…ウルトラマンゼロの使命だ!」
ビシッと決めながら、ゼロはファウストを指差しながら宣言した。この女を…倒すと。
「…ふふ、その決意表明はいいのだけど、後で後悔しないことね!」
ゼロが自分に戦意を持って対峙してきたことを受けると、ファウスト・ツヴァイの黒い瞳が、邪悪な深紅色に染まった。
さっきの、ゼロとの会話で彼が予想していた通りだ。余裕の姿勢を崩さないまま、ファウスト・ツヴァイはジリッと身構え、ゼロもまたいつものファイティングポーズをとった。
サイトたちがウェザリーとハルナの二人と改めて相対していた頃、ムサシはジュリオ、ギーシュ、マリコルヌ、レイナール、モンモランシーを連れ、ジュリオが掴んだ情報を元に、アルビオンとラ・ロシェール間上空で発生した爆発からの落下物の地点へと向かっていた。
場所は、以前サイトたちが訪れたタルブ村付近の山岳地帯ふもとの森。そこには賊が潜んでいて、気になった村人たちも調べようにも調べることができないでいるらしい。
だが、ムサシはサイトのことが気がかりに思っていた。
(サイト君、大丈夫だろうか)
今は街の外側にいるが、いずれまた敵として再会するハルナに対して思い悩むサイトに発破をかけたのだが、いや、かけたからこそ心配してしまう。しかも今の自分はサイトと違い、エネルギー不足で変身して戦うこともままならない。
…ダメだ。こんなんじゃコスモスからもたしなめられてしまう。今はこの子達を…未来のこの世界の盾となる彼らをしっかり導かなければ。
「えっと…あなた、ハルノ…だったかしら」
一人考えこんでいたムサシを見て、モンモランシーが声をかけてきた。
「あ…と、ムサシでいいよ。どうしたんだい?」
「私たち、陛下の命令で調査に向かっているのはわかっているけど、もし落下したものが見つかったら、一体どんな流れで調べればいいわけ?」
「まず、根気よく探して見つけること。見つけてもすぐに近づいたりせず、仲間に知らせること。何事も慎重さを欠いてはいけない。
昔、僕も焦ってしくじったことが多々あったからね」
ムサシは現時点においてはこの場の誰よりも年長者ゆえに経験をつんでいる。怪獣と人類の共存という夢を実現させるまでの過程で、失敗なんて何度もあった。それらの失敗を元に、彼らをうまく導くことができればいいのだが。
しかし、その時だった。
街の中央から黒い闇の柱が立ち上った。それは消え去ると同時に、これまでトリステインを苦しめてきた黒いウルトラマンに姿を変えた。
「く、黒い巨人だ!」
その姿を見て思わずマリコルヌが叫んだ。
巨人…ファウスト。これまでトリステ
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