532部分:第七十六話 最後の封印へその二
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第七十六話 最後の封印へその二
「それをだ」
「有り難き御言葉」
「では暫し休むがいい」
アイオリアにはこう告げたのだった。
「よいな」
「はい。それでは」
「オーストラリアでの戦いの件はこれで終わりとする」
そうしてであった。あらためて話をするのであった。
「そうしてだ」
「次の戦いですね」
「それでは」
「そうだ」
まさにそれだった。そのことについての話をはじめるのだった。
「八つ目の戦いだが」
「今度は何処になるでしょうか」
「その場所は」
「インドだ」
その場所についてすぐに答えたシオンだった。
「そこでの戦いになる」
「インドですか」
「その地で」
「そこにはだ」
そして次に言う言葉は。
「ムウよ」
「はい」
「御前に行ってもらおう」
「わかりました」
ムウに対して告げるとすぐに返答が返って来た。彼は畏まってそれを受けるのだった。
「それではすぐに」
「八大公も最後の一人が出るだろう」
「といいますと」
「最後は」
「ルキフグスだ」
その魔神の名前も言うのだった。
「それが出て来る」
「ルキフグス」
「魔神の中の宰相」
その名は黄金聖闘士達も知らない筈がなかった。一度対峙しているからである。
「あの者がですか」
「出て来るのですね」
「八大公の中でも随一の頭脳を持っているという」
シオンはムウだけでなく他の黄金聖闘士達に対しても告げた。
「エリスからの信任も高い」
「八大公の中でもですか」
「ではそれだけの力も」
「八大公の実力は伯仲している」
この問いにはこう返したのだった。八大公同士の実力は黄金聖闘士達の間のそれと同じで伯仲しているというのである。そうなのだった。
「それはだ」
「ではその頭脳で、ですか」
「エリスからの信頼を」
「そうだ。八大公の頭脳だ」
まさにそうだというのだ。
「参謀と言っていい」
「ではその八大公の参謀が出陣する」
「そうなのですか」
「そうだ。だからこそムウ」
「はい」
またムウに声をかけ彼が応えるのだった。
「御前に言ってもらうことになるがだ」
「それで」
「やはり白銀聖闘士と青銅聖闘士達も連れて行くのだ」
彼にしてもそれは同じなのだった。
「いいな」
「畏まりました」
「この戦いが終わってもまだ戦いはある」
そしてこのことも言うのだった。
「まだだ」
「といいますと」
「アーレスが」
「そうだ。どうやらだ」
シオンはここで彼らに告げたのだった。
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