531部分:第七十六話 最後の封印へその一
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第七十六話 最後の封印へその一
最後の封印へ
アイオリアはアイオロスと共にオーストラリアから聖域に帰った。二人は白銀と青銅の者達を下がらせるとそのまま教皇の間へと向かうのだった。
「それではな」
「はい、それでは」
「俺達はこれで」
ダイダロスとダンテが彼等を代表してアイオリアに応える。
「教皇への御挨拶は俺達がしておく」
「ではゆっくりと休むのだ」
アイオリアだけでなくアイオロスも微笑みながら彼等に告げた。
「いいな。それでだ」
「後は私達がしておく」
「教皇への御報告はですか」
「何か悪いですね」
「構うことはない」
それはいいというアイオリアだった。
「これもまた黄金聖闘士の務めだ」
「だからだ」
こう言ってそれはいいとしたのだった。
そうしてだった。二人でそのまま教皇の間に向かう。その遠い階段を登りそのうえで教皇の間の前に来るとだった。白い宮殿の前に黄金の彼等がいた。
「よお、遅かったな」
「待っていたぞ」
まずはデスマスクとシュラが彼等を迎えたのだった。当然他の者達もいる。
「てっきりそのままオーストラリアで観光三昧かと思ってたがな」
「思ったより遅かったな」
「遅かったのか」
「これで」
二人は彼等の言葉を聞いてこう返したのだった。
「確かにあまり急がなかったが」
「遅くなっていたか」
「何、少しだけです」
今度はアフロディーテが彼等に告げてきた。その右手にはいつもの紅薔薇がある。
「これから薔薇を敷きますので。それでは」
「あえてデモンローズをどけていてくれたのか」
「私達の為に」
アフロディーテのさりげない心遣いだった。彼もまたそういうものを持っているのだ。
「有り難い。それでは」
「すぐに教皇の御前に行くとしよう」
「そうだ。では行こう」
アルデバランも二人に声をかけてきた。
「教皇がお待ちだ」
「見たところ」
今度はカミュだった。
「戦果はあったようだな」
「それはどうかな」
しかしアイオリアは彼の今の言葉に懐疑的な言葉と顔で返したのだった。
「果たしてな」
「違うというのか?」
「アスモデウスとは決着がつかなかった」
だからだとミロに返した。
「それでだ」
「そうか。だがそれも仕方のないことだ」
サガがその言葉を受けてアイオリアのフォローの声をかけた。
「気にすることはない」
「そうなのか」
「そうです。今は倒す時ではないのです」
シャカもそこにいた。
「それだけです」
「そうなのだろうか」
「とにかくだ」
またここでサガが言ってきた。
「今は教皇の御前に向かおう。それでいいな」
「そうだな。それでは」
「このまま」
こうして彼等
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