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FAIRY TAIL〜水の滅竜魔導士〜
あげないよ
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街に大きな被害が出ているのなら、早期解決するためにこのくらいの金額に設定することも十分にある。

「水ならシリルで簡単解決だと思ったのに〜」
「そういうわけにはいかないわよね」
「確かにね」

一方エクシードトリオは、楽に解決できると思っていた依頼が難しくなったことにガッカリしているようにも見える。

「勘違いさせてしまってすみません」
「いえ、気にしないでください」

セシリーたちの声が聞こえてしまい、申し訳なさそうに頭を下げるビオラさん。彼女が気にすることなんか全然ない、悪いのは自分勝手な行いをする山賊たちなんだから。

「早く解決した方がいいよな」
「そうだね」
「その山はどこに?」

そうとなったら善は急げ、各々席を立ち上がり山賊たちの居場所へと向かおうとする。

「待ってくれ!!」

ビオラさんなら山賊たちのいる場所を聞こうとしたところ、彼女の後ろに立っていた青年が手を上げて待ったをかける。

「俺も付いていかせてください」

前に座っていた二人の目に入る位置に移動して深々と頭を下げるミンクさん。それには俺たちも驚いてしまい、目を白黒させている。

「なぜだ、ミンク」
「これは俺たちの問題だし、やられっぱなしで引き下がるわけには・・・」

山賊たちにやられたのが相当気になっていたらしく、リベンジの機会がほしいと参加を希望したらしい。負けず嫌いなのかな?いや!!まさか・・・

「ウェンディはあげないよ?」
「何を勘違いしてるの?」

俺からウェンディを奪い取ろうとしているのかと思って彼女に抱き付き宣言するが、彼は全くその様子を見ておらず無意味に終わってしまう。なんだ、ちょっと安心した。

「だが、その判断は俺たちには・・・」
「大丈夫です!!」

ミンクさんの直訴を退けるのは忍びないが、勝手に許可を下して俺たちに迷惑をかけることもできない。それを伝えようとしたストリングスさんの言葉を遮り、俺の腕の中にいるウェンディが声を発する。

「ミンクさんがいれば心強いです!!一緒に行きましょう!!」
「俺も、道案内もしてもらえて一石二鳥ですし」

言葉だけの説明だと迷子になる可能性だってなくはない。一時期迷子の常習犯だった俺としては、ちゃんと道案内をしてくれる人がいた方が安心できる。

「そうね。警備兵なんだから、体も鍛えてるでしょうし」
「全然問題ないよね〜」
「ラウもいいと思う」
「私も賛成です!!」

シャルルたちも彼が付いてくることに異論はないようだ。となると残るは・・・

「あたしも大丈夫だよ!!」
「敵の数も多いみたいだしな」

一番難関だと思っていたレオンもずいぶんあっさりとOKを出してくれた。これで満場一致で賛成を得られたミンクさん
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