宇宙戦艦ヤマト2199 元爆撃機乗りの副長 4
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「まずは第ニ船速。いつでも第一船速を出せる準備をしておけ。森、アクティブソナーを打て」
「はい。アクティブソナー打ちます」
「速度そのまま。まっすぐ冥王星に向かえ。森、新見、そろそろ動きがあるはずだ。反応を逃すな」
「「了解」」
それから20秒ほどで動き始める。
「レーダーに乱れがあります。敵の反射用の衛星だと思われます」
「データを収集始めます」
「総員、何かに掴まってろ!!派手に揺れるぞ!!」
艦内放送に怒鳴りながらワインが割れないようにしっかりと抱きかかえ、瀬川君がつまみが飛び散らないようにしっかりと抱きかかえる。。第2艦橋の全員が身構えたと同時にヤマトが大きく揺れる。
「被害状況知らせ!!」
「右舷展望台に被弾。波動防壁、損耗率39%。火災はすぐに鎮火しました!!」
「10時の方向からの被弾を確認しました」
「逆算に成功。位置は、本命のクレーターに隣接する湾内です!!」
「よし。予想よりも威力が低い。島、第1船速、普通に考えた場合の死角に入り込め。真田、波動防壁を集中型で運用するぞ。少しだけ抜かれるように調整しろ。新見、アナライザー、逆算である程度の被弾箇所を搾り出せ。正確さより速さを優先しろ」
「「「了解」」」
「もう一度揺れるぞ。ちゃんと掴まっていろ」
そしてしばらくした後に2射目が左舷後部に着弾するも被害は軽微だったが、うまい具合に黒煙が吹き出している。
「島、舵が効かないような演技をしながら冥王星の海に突っ込め!!真田、波動防壁を艦首に集中、氷を砕いてそのまま海中に没する。偽装撃沈用意!!最後にもう一回派手に揺れるぞ!!」
「え、演技!?」
「姿勢制御バーニアを少しだけ吹かせてロールさせろ!!大気圏内突入は垂直に。突入しながらロールを止めるように姿勢制御バーニアを吹かしながら底部バーニアを吹かせて60度ぐらいで海に突っ込め!!」
「ちょっ!?ええっ!?」
「波動防壁があるんだ、多少の無茶はできる!!
「ええい、了解!!」
モニターを見ながら島がちゃんと演技を出来ているかを確認する。駄目だな、多少嘘くさい。まあ気づかれないとは思うが、細かい制御を出来るように真田に相談だな。そんなことを考えているうちに冥王星の地表がはっきりと見えてきて、本日一番の揺れを感じる。
「爆雷、断続投下!!」
「投下します!!」
これで爆沈したようにみえるだろうが、念には念を入れて待ち構える。
「上空に反射衛星が起動した形跡は?」
「今のところありません」
「警戒を続けろ。今のうちにダメコンと負傷者の治療を急げ!!それから砲雷班を中心に手が空いている者を集めろ」
「何をなさるのですか?」
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