ファントム・バレット編
第78話 it’s show time
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キリトside
ALO・イグドラシル・シティ、キリト一家宅
ライリュウが総務省仮想課のバイトでGGOにコンバートして2日目。ライリュウが今日の8時から開催されるGGO最強プレイヤー決定戦、《バレット・オブ・バレッツ》に出場するからみんなで観るために俺の家に集合した。うちの大きな窓はモニターにもなるから、大画面で大会を観戦することが出来る。
「なんか竜がいないだけで大分違うな」
「せやな。あいつがおらん世界なんて考えたことなかったで」
「そう言ってやるなよ。あいつなら優勝してバイト代貰ってホクホク顔で帰ってくるだろ」
ライトやキャンディの言うとおり、ライリュウがいない世界っていうのがあまり実感が沸かない。それだけライリュウはーーー俺の兄貴は影響力が大きかったのかな。
でもミストの言うとおり案外嬉しげに帰ってくるかもな。俺たちの中でライリュウを一番理解してるのは《リトルギガント》だからなーーーそういえば何のためのバイトだったんだ?
「メテオ、あんたって確か仮想課の役人だよな?ライリュウのバイトのこと、何か知らないのか?」
「ああ、菊岡さんからは何も聞いてないよ。まあボクがその気になればちょっと探りを入れるだけで全部わかっちゃうけどね」
「流石はIQ218の超天才・・・」
アスナが引き気味でそう言うのも分かる。メテオこと神鳴龍星さんは総務省仮想空間管理課の役人で、短時間限定でSAOサーバーにハッキングを仕掛けて《ナーヴギア》に声を送ることをやってのけた超天才だ。その気になれば極秘情報の一つや二つ、簡単に手に入れられるだろうな。それにしてもーーー
「竜兄、まだ出ないね」
「ライリュウさんのことですから、まだやられてはいないと思いますが・・・」
「ある程度人数が減るまで隠れてるとか?」
「いや、野郎はそんな汚え作戦に出る奴じゃねぇだろ」
ミラやシリカは普通にライリュウの心配をしてるが、リズはライリュウがらしくない作戦に出たと言い、クラインが釘を指す。確かにまだ生きてるのに画面に映らないのは不思議だけど、あいつはそんなコソコソするような奴じゃない。ライリュウはーーー
「リズさん!おいちゃんは堂々と暴れるタイプの人です!きっとカメラに映る暇もないくらい一瞬で真正面から攻撃しまくりです!!」
「まあ確かにその通りね!あいつは対人戦だと敵の背後を取らない奴だからね!よく分かってるわねぇ〜」
「ユイちゃんはライリュウくんのこと大好きだもんねぇ〜?」
「はい!パパやママと同じくらい大好きです!!」
「あはは、竜兄ちゃんも幸せ者だねぇ〜。ねぇお兄ちゃん・・・お兄ちゃん?顔恐いよ?」
「気のせいだろ?スグ」
ここ数ヶ月、ユイからライリュウの話を聞くと無
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