ファントム・バレット編
第78話 it’s show time
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「何だあいつ・・・!?」
「黒いボロマントに骸骨マスクって・・・」
「キショイわぁ〜・・・なんやあの悪趣味な男!!」
モニターに映ったペイルライダーを撃ったプレイヤーは体格的に男だ。その姿は腕を包帯で隠して、黒いボロマントで身を包み、顔を赤い眼の骸骨を模したマントで隠していた。キャンディの言う通り、気色の悪い不気味な男だ。肩に担いでる狙撃銃を見る限り、あれで狙撃したんだろうな。それにしてもーーー
「キリトくん、あの人何処かで見たことない?」
「俺もそんな気がした」
アスナもあの男に同じようなものを感じていた。
そのボロマントの男は腰のホルスターからハンドガンを抜き、ストッパーを引いた。そして顔の前で十字を切るようなジェスチャーをしてーーーどこからか飛んできた銃弾をかわす。あんな視界の端にすら入ってなさそうな所から放たれた銃弾をかわしたところを見ると、最初から気付いてたのか?そしてペイルライダーに向き直り、銃口を向けーーー心臓を撃ち抜く。HPバーは少ししか減ってない限り、まだ戦えそうだな。俺の思った通りペイルライダーは立ち上がり、ボロマントの男にショットガンの銃口を向けてーーー何もせずショットガンを落とし、地面に倒れ込む。それにーーー
「苦しんでる?」
スグの見解は正しいと思う。何故ならペイルライダーの動きはとてもダインを倒した時みたいに素速くなくてーーー回線が切断されてアバターが消えたんだから。
そしてボロマントの男はカメラに映り、俺たちには見えない口を開いた。
【俺と、この銃の、真の名は・・・死銃】
ボロマントの男ーーーもとい死銃と名乗った男はカメラにペイルライダーを撃ったハンドガンの銃口を向けた。
【俺は、いつか、貴様らの前に現れる。そして、この銃で、本物の死をもたらす・・・俺には、その力がある。忘れるな。まだ、終わっていない・・・何も、終わって、いない】
貴様らの前に現れる、本物の死をもたらす、まだ終わっていない。その次に言い放たれるセリフに俺はーーー
【it’s show time】
この妖精の世界で遊び場として復活した浮遊城の元々の世界の、デスゲームの中での記憶を呼び起こされた。そう、このセリフはーーー
「ラフコフ・・・!?」
殺人ギルド《笑う棺桶》のリーダー、PоHが殺人を犯す直前に言っていたセリフだ。
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