第一章 WORLD LINK 〜Grand Prologue〜
555 〜俺たちのJustiφ's〜
[2/5]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
が放たれるが、「奴」がそれを真正面から握って止める。
そして身体を返し、後ろの方へとオーガの身体を投げる。
基本的な柔法なのだが、今の蒔風にはこれすらも深刻なものだ。
受身も取れず、地面に叩きつけられたオーガに、「奴」の蹴り上げが腹に入り込み、その体が天井近くまで浮く。
その衝撃に変身が解け、装甲が砕け散った。
「が・・・・・ぶ・・・・・・し・・・・・死ぬ?」
(死ぬ?オレが?あーーー何となくわかってたけどねーーーーってか、このまま死んだら巧たちやばいもんなーーーーー。それ以前に痛いのは嫌だし。感覚もう無いけど)
見た目の悲惨さとは裏腹に、蒔風の心象はそんな呑気なものだった。
そしてはずれたオーガギアと蒔風の身体が地面に落ちる。
「そうなんだよなぁ・・・・この・・・まま・・・死ぬわけにはいかないんだよねぇ・・・・・・」
ガクガクと震える腕に全身の力を込めながら立ち上がろうとする蒔風。
三原が巧を起こそうとするが、巧もまた、今すぐに立ち上がれる状況じゃない。
だからと言って三原一人では相手にならない。
最初に手分けして捜索することに蒔風が反対した意味がここで本当にわかった。
ダメなのだ。
巧や三原はもちろん、蒔風ですらもひとりでは危険な相手。
それが―――――「奴」だ
「さて、せっかく使えるんだからこいつは使わせてもらおうかな」
「奴」がオーガギアを手にとる。
そしてベルトを巻き付けコードを入力した。
突如
《battle mode》
ドンドンドンドン!!!!!
キィィィ!!!ドゴオア!!!!!
そして「奴」に向かってミサイルが飛ぶ。
その予期せぬ爆発にオーガギアは再び吹き飛び、見当もつかなくなってしまった。
「まったくよぉ。お前らオレ様がいないとほんっとにだめなー」
「奴」をはじめ、蒔風、巧、三原がミサイルの飛んできた方向を見る。
そこには一つの巨大なシルエット。
大型二足歩行型戦闘メカのバトルモードに変形した、サイドカーの着いたバイク・サイドバッシャーが工場の大きな入口の所に立っていた。
そしてその上部にある操縦桿を握っている人物こそ・・・・・
「まさか・・・・・カイザ!?」
「海堂!!!!!」
「まったく、何やってんだよ。早く立っちまえよ!!!」
そこに現れたのは仮面ライダーカイザに変身した海堂だった。
巧と三原が蒔風に肩を貸してそちらに近づき、カイザを見上げる。
「来てくれたのか」
「んあ?ばっか言っちゃいけねえよ。オレはオレ、海堂様だ。まぁ、このままほっといても死ぬんならよ、派手にいった方が俺様らしいっつーかよ」
「まったく・・・お前
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ