暁 〜小説投稿サイト〜
世界をめぐる、銀白の翼
第一章 WORLD LINK 〜Grand Prologue〜
555 〜Ψ(最)後の戦い?Ω(終わり)ではない〜
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何かが落ちた音がした。
三人が音のした方を見ると、そこには灯油などが入っていそうな空のアルミ缶が転がっていた。

そしてその上を見上げ、一つの影が落ちてきた。

ダンッ!ズゴン!!!

一切の屈伸をせずに、真っ直ぐ降り立ってきたモノ。
着地と同時に周囲を陥没させ、いくつかの機械が崩れ落ちた。

そこに仁王立ちするは黒い騎士。
Ωのマークをあしらい、漆黒の鎧に身を包み、「帝王のベルト」のうちの一本、「地のベルト・オーガギア」にて変身した「奴」、仮面ライダーオーガだ。


「よう・・・・いいもん拾ってな。これで遊ぼうかと・・・・ね」

「そうかよ」

オーガと蒔風が睨みあう。
それからゆっくりと歩み、近づき始めた。

ザッザッザ

「はっは。お前の理想はオレが潰す!」

ザッ、ガラン、ジャリ

「ひどいねえ。ここは「お前の理想は俺が継ぐ!!」じゃないのか?」

ザッザッ、ザシザシ

「知らねえな、そんなこたあよ」

ザシ、ザ、ザ、ザ



二人があと一歩踏み込めば殴りこめる位置にまで近づき、そこから一気に走り込んでお互いの胸元を殴りつけた。


「およよよっとと」

「ぐっあ!!!」

オーガが立ったまま滑り後退したのに対し、蒔風は後ろに倒れ、背中を削りながら巧の元まで吹き飛ばされた。

「蒔風!!」

「こっからだ!!行くぞ!!!」

「おう!」「はい!」

《555、standing by》

「変身!」

《complete》
《standing by complete》


巧がファイズフォンの変身コードを入力し、三原がデルタフォンに音声入力する。
それをそれぞれのベルトに差し込み、ファイズとデルタへと変身を遂げた。


「おおおおおおおおおお!!!!!」

「「「ああああああああああああああ!!!!」」」

蒔風とファイズがオーガに走り込み、デルタが後方から銃撃での援護をする。
しかし、いくらデルタの銃撃が当たろうとも、蒔風とファイズの攻撃を食らおうとも、オーガの身体がグラつくことはない。

「こんの!!!」


蒔風の蹴りがオーガの側頭部に命中する。
さらにファイズが腹部めがけて拳を放った。

が、オーガは蒔風の蹴った方の足を掴み取り、棍棒のように振り回してファイズを殴り飛ばし、さらにそのまま地面に蒔風を叩き付け、バウンドして跳ね上がってきたところを足刀蹴りで吹き飛ばした。


その間にオーガフォンを銃型に変形させたブラスターでデルタの上半身にまんべんなく銃弾をぶち込む。



蒔風が苦しそうに片膝をついて立ち上がり、血を吐き出して睨みつける。

「がっふ・・・・ペッ・・・・
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