第一章 WORLD LINK 〜Grand Prologue〜
555 〜Δ(三つ)のベルト、ライダーのΧ(邂)逅〜
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でるロブスターオルフェノク。
ドゴオア!!!!
その時、建物が揺れ、計器がぶつかってガシャガシャとやかましい音を立てた。
何事かと思ったその矢先に、その部屋の扉が勢いよく開かれ、一体の彼女の部下のオルフェノクが跳び込んできた。
「た、大変です・・・・・何者かがこの施設、にッ!?」
ビクン!!と身体か震え、全身から青い炎を吹き出してそのオルフェノクが灰となって消える。
灰となって消えた先には一人の男が立っていた。
なぜだか顔の部分だけ常に影がかかっていて、その素顔がはっきりしない男、「奴」である。
「あなた・・・・何者?」
「・・・・・・」
「いいから答えなさい!!!この場で死にたい・・・・の・・・・・・」
ロブスターオルフェノクが「奴」に詰め寄り、近づいたところでその言葉が途切れる。
ガクガクと震える頭を下に向けると、自分の腹を「奴」の抜き手が貫いているのを目撃した。
「こ・・・・・んな・・・・・・」
ボッ!!ザラザラザラ・・・・・・・・
そしてロブスターオルフェノクも、先ほどの部下と同じように灰になって消滅してしまった。
「奴」がアークオルフェノクのいる水槽に近づく。
「これがかの王か。目覚めると厄介だから、その前に・・・・・・」
だが、「奴」がその水槽に手を伸ばした瞬間、アークオルフェノクが目覚め、その首元に両腕を突き出してきた。
「ぬっ、がッ!!!」
ドゴン!!!!
そのまま壁を突き抜け、二、三部屋先でアークオルフェノクが「奴」を壁に押し込んでいる。
「ゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!」
「ぬへぇ・・・・・こいつ湿ってる・・・・きもっち悪いんだよ!!!!」
ドガッ!!!!
「奴」がアークオルフェノクの腹部を蹴り飛ばして後退させる。
そして瞬時にその背後に回り込み、首根っこを掴んで壁に向かって投げ放った。
「お返しだこの野郎!!!」
ガゴゴゴン!!!!
その壁を破壊して外まで吹っ飛んだアークオルフェノクを追って、「奴」も外に降りる。
この建物はかなり郊外にあるようで、とてもじゃないが一般人が目撃することはない。
「これなら安心して・・・ってうを!?」
「奴」が驚愕の声を上げる。
なぜならば、アークオルフェノクがその建物を守っていたオルフェノク達だった灰をかき集め、空中にて一つの巨大な形を作っていたからだ。
それは徐々に一つの獣の形となり、サイの特質を備えたオルフェノク・エラスモテリウムオルフェノク激情態となって「奴」に襲いかかった。
大きさにして六メートル。
異常な巨体を誇り、理性の無い化け物が今解き放たれた。
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