暁 〜小説投稿サイト〜
世界をめぐる、銀白の翼
第一章 WORLD LINK 〜Grand Prologue〜
555 〜Δ(三つ)のベルト、ライダーのΧ(邂)逅〜
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まだカイザのベルトは持ってるか?」

「あるけど、どしたん?」


カイザのベルト
これもまた、ライダーに変身するためのベルトである。

このベルトの持ち主はいたのだが、ひとりは戦いの過程でベルトの力に耐えきれなく、最終決戦前に死亡。
二人目はその直後にあった最終決戦にて、ファイズがとどめをさすようにアークオルフェノクの動きをしがみついて止めたためにその反撃を食らって死亡してしまったのだ。

その二人目が海堂の友だったため、今ではこのベルトは海堂が持っている。




と、その間にも蒔風が二人に説明を終えた。
三原は納得し、戦うことを承諾した。

しかし


「オレはパスするよ」


そう言って海堂は出て行こうとしてしまう。

「ちょ、海堂さん!」

三原が海堂を呼びとめる。
それに振り返って海堂が言った。

「オレはあの時王様のオルフェノクとやり合ったんだ。もうこの体だって長くはねえ。なのになんでオレがそんな寿命を削るようなことしなきゃならないんだよ」

「う・・・・・」

そう言われては三原も何も言えない。
彼もオルフェノクである以上、このままでは消滅して死んでしまうのだ。
そんな彼に戦えとは強制できない。

「残された時間を思いっきり楽しむって俺様は決めたのよ。でわでわ、おたっ、しゃで」

そう言ってペコリとふざけた感じで頭を軽く下げて、海堂は出て行ってしまう。


「しかたないよ。彼の人生さ。強制はできないしね」

「蒔風さん・・・・」

「で、だ・・・・・・・これからどうしようか?」

「決めてなかったのかよ」

「だぁ〜〜〜って〜〜〜〜〜〜。「奴」が来るまで何するよ」

「先にその「奴」を叩く・・・・とか」

「「奴」の居場所は見当もつかん。まあいるとしたら・・・・・」

「したら?」


そこで蒔風がにやりと笑いながら、こう答えた。


「アークオルフェノク・・・・・・だな」






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とある荒廃した建物の中にて

どうやらこの建物は何処かの研究機関のものだったらしい。
その機関がつぶれ、打ち捨てられたこの建物に、住み着いた者がいた。

重傷を負い意識不明状態のアークオルフェノクと、最終決戦の場からここまで彼を運び込んで来た女性オルフェノク・ロブスターオルフェノクだ。


「王の目覚めはすぐそこ・・・・・待っていろ、裏切り者のオルフェノクめ!王が眼覚めた暁には、必ず・・・・・」

そういいながら、培養液に漬けられた王が入っている水槽を愛おしそうに撫
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