暁 〜小説投稿サイト〜
ウルトラマンゼロ 〜絆と零の使い魔〜
真・魔人-ファウスト・ツヴァイ-part1/ウェザリーの野望
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件、ムサシも詳細を町に来る前に、テレパシーで二人から聞いていた。この二人は自分とコスモスと違い、当初は考えの違いが災いし、非常に仲が悪かったらしく、それがこの街の人たちがウルトラマンを憎む原因となったのだ。特に、ラフレイアの爆発の余波を受けたことで壊滅したエリアは、今こそ復興したものの、ゼロへの憎悪を高めていた。
ハルナの行方不明に続き、過去の自分達の過ちと向き合うことになると、精神面においてもきつく感じてしまう。でも、逃げることは許されないのだ。
「やあ、みんな」
すると、彼らのもとにジュリオも戻ってきた。
「ジュリオ、何か掴んできたのか?」
「あぁ、それなら…タルブ村からやってきた人が、村付近の山岳地帯のふもとの森に、例の爆発と同時に、何か大きなものが落ちたのを見たそうだ。
村の人たちも何が起こったのか調べようと思ったけど、森の中に賊が住み着いていて近づけないと困っていたようだ」
サイトからの問いにジュリオはそう答えた。以前も訪れたシエスタの故郷付近。そこに何かがあるということか。しかし、落下地点の傍に住み着いたという賊とは…危険な場所だからこそ誰も近づかないだろうと考えて陣とっているのだろうか。
「わかったのならはやく行きましょう。レコンキスタや怪獣に関係あるなら無視できないわ」
ルイズは早速ジュリオの明かした情報な示す場所へ向かうように勧めた時だった。
「失礼、陛下の近衛隊の方でしょうか」
さらにそこへ、ラ・ロシェールに駐屯しているトリステイン兵がやって来た。顔の見えない、フルフェイスの兜を被った小柄な兵士だった。
「兵士さん、何かあったんですか?」
「気になるものが見つかりましたので、皆さまへ報告に」
「気になるもの?例の爆発に関係したなにかが見つかったの?」
ルイズが尋ねる。
「いえ、恐らく直接の関係はないと見られます。ですが、どうしても気になるものでして…」
「躊躇ってないで説明して頂戴。判断できないわ」
「は、はい。気になるものというのは…
『黒い立方体の物体』です。それも一か所だけじゃなく、主に復興作業が行われた地点を中心にいくつもあったのが、どうしても気になりまして…」
「黒い…物体…」
サイトはそれを聞いて目を細める。トリスタニアでのファウストとの戦い、そこでは各地に、街に充満していたマイナスエネルギー集め、ファウストに供給しパワーアップさせる装置が、これまでの怪獣災害の被害にあった地点の中で、王宮を囲む形で設置されていた。
(やばいかもな。この街の人たちは、俺たちのことを恨んでいる。となると…)
かつての自分たちが犯してしまった間違いで、この街は大きな被害を受け、その元凶となったゼロへの憎悪を抱いた。同じものがこの街に設置されているのならば、間違いなく…。
「今の私たちは、この街とアル
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