第1章
旧校舎のディアボロス
第10話 友達、救います!
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「さて、どう転ぶか」
昨夜、アーシアと友達になった俺たちは、今後のことを話し合った。
『まず、アーシアには不自由な思いをさせることになるが、非常時以外はこの家から一歩も外に出るな。堕天使たちは、いまも血眼になってアーシアを探しているはずだ』
『それに見つからないようにするためだな』
『ああ。本当は自由にしてやりたいんだが・・・・・・すまないな、アーシア』
『いえ、こうして皆さんとお友達になれただけでも幸せですから』
『全てが終わったら、思いっきり遊ぼうな、アーシア!』
『はい!』
全てが終わったら、遊ぶ約束をしたあと、次はイッセーのことになった。
『さて、次にイッセー、おまえだが。おまえは部長に言われて、明日、学校を休むんだったな?』
『ああ』
『なら、そのまま休め。ケガが治ったことを部長に知られれば、アーシアのことに感づかれるかもしれないからな。でだ。おまえはひとまず、この家でアーシアと一緒にいろ。そして、何かあったら、すぐに俺に知らせろ。そして、逃げろ』
『わかった』
そして、早朝に俺は一足先に登校した。部長に話したいことがあったからだ。
内容は堕天使たちの目的に対する俺の推察だ。もちろん、アーシアを匿っていることは秘密にした。
やはり、部長も堕天使たちのことは探っていたようだ。
部長も堕天使たちの行動は独断専行であると睨んでいるらしい。もう少し情報が得られれば、打って出るみたいだ。
なら、それまでの間、アーシアを守らないとな。
そんなこんながあり、現在は昼休み。俺は松田と元浜の二人と昼飯を食べていた。
いつもなら、ここにイッセーを加えた四人でいることが多い。千秋も合流した五人でいることもある。
「しかし、イッセーの奴が風邪で休みとはな」
「確かに」
イッセーは風邪で休みということになっている。神父にやられた傷が原因とは言えないからな。
「まさか! 実は仮病で、町で女の子とイチャイチャしているんじゃ!?」
「なにぃッ!?」
「・・・・・・やれやれ。なんでそうなるんだよ?」
と言いつつも、アーシアと一緒にいるので、あながち間違いではなかったりする。町ではなく、俺の家でだがな。
「クソッ! おかしすぎる!」
「・・・・・・何がだよ?」
「最近、あいつの周りには美女美少女が多いじゃないか!」
「部長や副部長に搭城のことか?」
「千秋ちゃんや千春さんもだ!」
二人は前からだろ。
「幼い頃からの幼馴染みである二人はともかく!」
「なんであいつが美女美少女揃いのオカルト研究部に入部できたんだよ! いままで、何人の入部希望者が入部できなかったと思ってるんだ!」
しょうがねぇだろ。実際は部長の
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