暁 〜小説投稿サイト〜
ハイスクールD×D 〜赤と紅と緋〜
第1章
旧校舎のディアボロス
第10話 友達、救います!
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 フリードを飛び越えた俺がナイフを力いっぱいに引っ張ると、フリードは突然、苦しそうに首に手を当てる。
 いま使っている二本のナイフは、柄にワイヤーが付けられており、ナイフ同士はワイヤーで繋がっている。そのワイヤーでフリードは首を絞められているのだ。

「いまだ、イッセー!」
「動けぇぇッ!」

Boost(ブースト)!!』

 神器(セイクリッド・ギア)の能力で力が倍になったイッセーは、フリード目掛けて駆け出す。

「ッ!」

 ガキンッ!

「ッ!?」

 フリードは床に刺さったナイフを銃弾で弾いて、首に巻きついているワイヤーを緩めやがった!

「しゃらくせぇ!」

 フリードは銃口をイッセーに向ける。

「プロモーションッ!」

 その瞬間、イッセーはプロモーションで自身の駒を昇格させる。

「『戦車(ルーク)』の特性は、ありえない防御力と──」

 フリードの撃った銃弾は、イッセーに命中しても、弾かれるだけだった。

「──マジですか」

 その光景に、真顔で驚愕するフリード。

「バカげた攻撃力ッ!」
「痛ぁぁいっ!?」

 フリードの顔面にイッセーの拳が食い込む!

「あっ!? あぁぁぁぁぁっ──ぐぎゃっ!?」

 そのままフリードは床で一回バウンドして、後方に吹っ飛ばされ、長椅子のひとつに叩きつけられた。

「はぁ、はぁ、はぁ、アーシアにひでぇことしやがって! 少しスッキリした!」

 粉砕された長椅子を破片を払いながら、フリードはヨロヨロと立ち上がる。その顔には憤怒の表情を浮かべていた。

「ざっけんな・・・・・・! ふざけんなよ、このクソがぁぁッ!」

 新たに二本の剣を取り出して、フリードは飛びかかってくる。

「痛ぁぁぁいっ!?」

 そこへ、塔城の投げた長椅子が直撃する。
 トドメをさそうと、俺と木場は斬りかかるが、結構ダメージを与えているにも関わらず、奴はその身体能力を駆使して、俺たちから距離を取る。

「俺的に、悪魔に殺されんのだけは勘弁なのよねぇ! なわけで──はい、チャラバ!」
「「「「ッ!?」」」」

 フリードが何かを床に叩きつけた瞬間、眩い閃光が襲い、視界が潰される!
 閃光が晴れると、フリードはもう、そこにはいなかった。

「逃げやがった!?」
「・・・・・・引き際もしっかりしてるな」
「とにかく、先を急ごう」
「そうだな。あんまりモタモタしてられねぇ!」
「ああ!」

 塔城が祭壇を破壊すると、そこに地下へと通じる階段が現れた。
 俺たちは急いで階段を駆け下りる。
 すると、開け放たれた扉が見えてくる。
 明らかに誘ってやがるな? いやな予感がする!
 俺たちは躊躇
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