第1章
旧校舎のディアボロス
第10話 友達、救います!
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眷属の集まりなんだからな。
「俺たちと同じモテない同盟の一員だったのに、なぜ、二大お姉さまのリアス・グレモリー先輩と姫島朱乃先輩に学園のマスコットの搭城小猫さんという学園のアイドルがいるオカルト研究部にいるッ!?」
「なぜ、こうも差ができた!? 納得できん!」
・・・・・・俺に言われてもな。
「ただの部員じゃねぇか? 何をそんなにギャーギャーと・・・・・・」
「「あいつの周りに美女美少女がいることが問題なんだよ!」」
「・・・・・・ようは羨ましいだけだろ?」
「「うるせぇぇぇっ!」」
・・・・・・うるさいのはおまえらのほうだ。
これ以上、相手をするのも面倒になってきたので、俺はさっさと昼飯を平らげるのだった。
―○●○―
「きゅ、98・・・・・・! きゅ、99・・・・・・! ひゃ、ひゃぁっ・・・・・・くぅぅ・・・・・・! だはぁぁ!」
俺は腕立て百回を終え、疲れからその場で突っ伏してしまう。
なぜ、こんなことをやっているのかというと、鍛えてほしいと頼んだ明日夏から言い渡された筋トレメニューを実行しているからだ。
明日夏曰く「まずは基本的な体作りからだ。これをやるやらないで、だいぶ違うからな」らしい。
とはいえ、こんな本格的なものは初めてなので、悪魔になった身でも、こなすと同時にこのありさまだ。
「イッセーさん、これをどうぞ」
アーシアがタオルとスポーツドリンクと明日夏お手製のレモンのはちみつ漬けを差し出してくれる。
「ありがとう、アーシア」
受け取ったタオルで汗を拭き、スポーツドリンクを呷ってから、レモンをひとつ口にする。
明日夏がこのような体作りを言い渡したのは、もうひとつ理由がある。
それは、昨夜のアーシアを守るための話し合いをしていた最中だった。
『そうだ、おまえを鍛えるうえで確認したいことがある』
『なんだよ?』
『おまえの神器についてだ。その能力次第で、戦い方が変わってくるからな』
それから、俺の神器にどういう力があるのかを調べることになった。
その結果、わかったことは、俺の神器は『龍の手』って呼ばれるもので、その力は所有者の力を倍にするっていうものだった。
それが判明したとき、明日夏は怪訝そうにしていた。どうやら、堕天使たちが危険視するほど強力なものではなく、ありふれたものらしい。
つまり、俺はカン違いで殺されたことになる──って、なんだよそりゃ!?
とりあえず、神器の力を活かすため、基礎能力を上げる意味でも、この筋トレメニューを行っていた。基礎能力が
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