第三章
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「大晦日までね」
「そして今日は」
「その中でもだよ」
「特にそうですから」
「だから頑張ってね」
「働いて」
「売って売ってね」
そしてというのだ。
「売りまくるよ」
「その為にいいものどっさり集めましたし」
「働いて苦しみますだよ」
まさにそれだというのだ。
「いいね、戦争だと思ってくれ」
「今日は」
「そう、年末はずっとにしても」
「スーパーでクリスマスは」
「戦いの日なんだよ」
まさにそうなると言ってだ、そうして。
やはり彼自ら率先して動いて店に商品を出して開店準備をしてだ、そのうえで開店の時間を待った。そしてだった。
開店となるとだ、ケーキの売り上げを見ていく。それで笑顔で言った。
「いいね」
「売れてますね、ケーキ」
「目標はね」
「完売ですね」
「そう、そうならないと」
それこそというのだ。
「駄目だからね」
「売って売ってですね」
「売りまくるんだよ」
こう言って止まない。
「ケーキはもたないんだよ」
「生ものですから」
「そう、だからね」
「気合入れてですね」
「閉店までね」
まさにその時間までというのだ。
「売るから」
「完売を目指して」
「そうするからね」
「はい、じゃあ」
「徳武君は閉店までいるよね」
「います」
そうするとだ、徳武も答えた。
「そうします」
「それじゃあね」
「頑張らせてもらいます」
「冬休みだし」
このこともだ、大家は言った。
「商品は売れるから」
「売れたらですね」
「そこに商品を入れていってね」
「そうしていきます」
「売れて空いたらね」
まさにその場所にというのだ。
「商品入れていってね」
「ケーキや鶏肉と一緒に色々売れてますしね」
「ドライの商品もね」
「ここで安売りもしてるから」
「それで狙っていたんだ」
クリスマス、その時もというのだ。
「安売りの時を」
「そうだよ、これまであえて安売りは控えて」
十二月の間はだ、あまり安売りをし過ぎると売上に影響が出る。幾らものが売れても採算が取れないのだ。
「だからね」
「それで、ですね」
「力を溜めているのと同じで」
「ここで一気に」
「売る為に戦略を立てていたんだ」
クリスマス商品に売上を伸ばす、その為のそれをだ。
「だから売れないと困るんだ」
「そういうことですね」
「ケーキの予約も取っていたし」
これまた事前の用意さ、そうして売る用意をしていたのだ。
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