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チートな筈なのにそんな気がしない
確かにこの世界は
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あの神様?と話した後、俺の視界は一気に切り替わり、そこにあったのは空だった。

「へ?」

混乱も束の間、俺の身体はすぐに重力に従って落ちた。

「ギャアアアアアアアアアアアア??」

奇声を発しながら落ちる俺の身体。

周りにも数人いた。

ボチャ

俺達はみんなで仲良く水に落ちたのであった。

あれ?この光景どっかで?

………あっ

この世界…詰んだ。

問題児たちが異世界から来るそうですよ?

この世界、いやこの作品のタイトルだ。

やべぇ命がいくつあっても足りねぇってこれ。

なんか周りが騒いでるけど知らん、どうせあのやりとりだろう。

「そこの会話に一切参加していないあなたは?」

そう聞かれたので

「俺か?俺の名前は…なんだっけ?」

「貴方は何を言ってるの?」

「思い出せない…」

思い出せないのだ。まったく自分の名前が。

「記憶喪失か?」

金髪でヘッドホンをつけている少年
逆廻十六夜が尋ねる。

「ああ…基本的なことは覚えているのに何か自分の身の周りのことはまったく思い出せない。」

何故だ?何故名前を思い出せない?

そんなことをずっと考えている内にどうやら他の奴は俺達を呼んだ張本人の黒ウサギに話を聞いているようだ。

「あの〜そちらの貴方は話を聞いていたのですか?」

「ああ、聞いていたよ。」

正直まったく聞いていないがまあいいだろう。知っていることだし。

黒ウサギについていき、箱庭に行く途中

「なぁ世界の果てに…てあれ?」

「どうしたの?」

「あの記憶喪失野郎は?」

「ひどい呼び方ね…でもどこに行ったのかしら?」

「俺達に気付かれずにどこへ?」

一方その頃

うーん…ここは?

「やあ。」

え?神様?

「言ったじゃないか。贈り物をするって。」

ああ…言ってたな。そういえば1ついいか?

「何かな?」

俺の名前が一向に思い出せないんだよ

「ああ、それは君が1回存在しないものになったからかな。」

「本来なら1回死ねば天国なり地獄なりに行って生まれ変わったりもするんだけど君の場合は
生まれ変わる、というよりその世界自体に呼ばれたんだ。」

それは聞いた

「人は生まれ変わる時にまったくの別人として生まれ変わる。」

「その時には当然記憶も全てなくなり新しい生命として生まれ変わる。」

「でも君は君として呼ばれた。君の人格だったり存在だったり君という1人の人間としてね。」

「まあそんな具合で本来なら1回死んだ時点で全て無くなる筈の物が残った。」

「言ってしまえば今君の持っている記憶やら知識の方が本来なら
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