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聖闘士星矢 黄金の若き戦士達
522部分:第七十四話 流星の牙その二
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第七十四話 流星の牙その二

 だがそれでも彼は引かない。その拳を繰り出す防ぎにかかった。
「技には技だ」
「その拳で俺の流星を潰すというのか」
「如何にも」
 まさにそうするというのだった。
「この拳でだ。見よ!」
「むっ!?」
「ライトニングボルト!」 
 アイオリアの右手が突き出された。それが白く輝く。
 そうしてだった。そこから放たれた無数の光が縦横無尽に暴れ回る。それによりリゲルが放ったその流星達を全て叩き潰して消し去ってしまったのであった。
「やってくれるな」
 リゲルはアイオリアが己の技を技で潰したのを見て述べたのだった。
「技には技、まさにその通りだな」
「そうだ」 
 アイオリアの返答は毅然としたものだった。
「それがこのアイオリアの戦いだ」
「同じだな」
 その彼の言葉を聞いてにこりともせず返したリゲルだった。
「それはな」
「同じだというのか」
「そうだ。俺と御前は同じだ」
 今度はこう言うリゲルだった。
「闘う者同士としてだ」
「技には技ということがか」
「それこそが闘いだ」
 リゲルの言葉は続く。
「まさにな」
「闘いは色々なものがある」
 アイオリアはまずはリゲルの言葉をそのまま認めはしなかった。こう告げたのである。
「だが」
「だが。何だというのだ」
「その闘いがこのアイオリアの最も好むものは事実だ」
「そう言うのだな」
「だからだ。また来るのだ」
 アイオリアはこうリゲルに告げた。
「若し来ないならばだ」
「貴様から行くというのだな」
「その通りだ。受けるのだ」
 今度は彼からだった。その右腕が再び光った。
「その技か」
「そうだ。受けてみろ」
 アイオリアは彼等に告げた。その拳を放つのだった。
「ライトニングボルト!」
「メテオシャワー!」
 彼がライトニングボルトを放つのと同時にリゲルもメテオシャワーを放った。再び両者の技が激突し撃ち合った。その結果再び相殺された。
「またか」
「そうだな」
 またお互いに言い合う両者だった。互いに見合ってもいる。
「ライトニングボルトと互角か」
「メテオシャワーでは貴様を倒すことはできないな」
 このことも確認し合った。
「それならばだ」
「次の技はだ」
「そうか」
 それを見たアイオロスが呟いた。
「さらに技を出すというのだな、二人共」
「行くぞ!」
「今度はこの技だ!」
 両者は再び動きに出た。アイオリアの右腕がまた輝く。そしてリゲルは今度はその左腕を輝かせたのだ。アイオリアと同じ様に。
「ライトニングプラズマ!」
「シャイニングスター!」
 アイオリアの拳からまた凄まじい光が放たれる。そしてリゲルの拳からは。
「何だと!」
 それを見たアイオロスが思
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