521部分:第七十四話 流星の牙その一
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第七十四話 流星の牙その一
流星の牙
アイオリアとアイオロスが魔神達と戦っている頃白銀と青銅の六人の聖闘士達もだ。インプ達とそれぞれ激しい戦いを繰り広げていた。
「やっと出番だぜ!」
「ああ、そうだな!」
まずは山鬼とイロコイが言うのだった。
「待ちに待ったな」
「暴れる時だぜ!」
「アイオリア様とまた違った強さだぜ!」
「それを見て驚くなよ!」
クルトとオックスも言う。
「その技を食らってだ」
「あの世に行きやがれ!」
四人は一斉に跳んだ。水面を跳んでだ。まず山鬼が技を繰り出した。
「サークルチェンジ!」
円形の気を放ちその輪を飛ばし一気にインプ達を吹き飛ばす。
そしてイロコイはだった。右手を大きく振り下ろしてだ。
「トマホーク!」
それはまさに斧だった。重厚な一撃で水面を大きく吹き飛ばし彼等を倒すのだった。
そして三人目はだった。クルトだった。
彼は水面を大きく動かしてきた。その小宇宙でだ。
「ビッグウェーブ!」
その波でインプ達を飲み込む。それは荒地でも出していた。
最後はオックスだった。右手の五つの指からそれぞれ黄色い気のリングを放ちそれで敵にぶつけて各個に吹き飛ばしてみせたのだ。
「リングオブデス」
こうして四人はそれぞれインプ達を倒していた。それは白銀の二人も同じだった。
「いいかダンテ」
「ああ」
ダイダロスは右、ダンテは左に位置していた。そのうえで囲むインプ達を見ているのだった。
「一気にやるぞ」
「わかっている」
こう言い合ってであった。二人同時に跳びそのうえで、であった。
ダイダロスが必殺技を放つ。それは。
鎖であった。無数のそれを出し竜巻の如く振り回してインプ達を撃つのだった。
「トルネードチェーン!」
無数のその鎖の嵐で敵を撃つ。彼もまた超絶的な攻撃を出すのだった。
そしてダンテはだった。彼もまた鎖を出していた。
「鎖を使うのは俺もだ!」
「くっ、そうか」
「貴様はケルベロスだったな」
インプ達が跳んだ彼を見て言う。ケルベロスとは地獄の番犬であり三つの首と蛇の尾を持ち首には無数の蛇達が生えている。口からは猛毒を放つ恐るべき魔獣である。
「それではその鎖は」
「やはり」
「その通りだ。地獄の番犬を捕らえる鎖だ」
まさにそれだというのである。
「その鎖を受けて死ね!」
鎖は複数あった。それぞれに鉄球が付いている。
その鉄球を振り回しそのうえでインプ達を倒すのだった。
「地獄の鉄球鎖!」
彼等は水面を跳ねながらインプ達との戦いを有利に進めていた。そうしてだった。
そしてアイオロスはリゲルと対峙したままだった。そのリゲルが動いた。
「行くぞレオ」
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