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ラインハルトを守ります!チート共には負けません!!
第六十八話 天王山を奪取します!
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い「携帯用レーション」「人造タンパク」「人口栄養水精製」等の研究を続けさせ、さらには病院食・乳児食・流動食などと言った弱者のための食についても研究させていた。
さらに、物流については帝国最大の企業である「ハインケル社」を収め、インゲィルヘイム社と提携したネット輸送網の構築をさせて帝国全土のインフラを整備しようとしていたのだった。
これらの取り組みが行われ始めて数年になるが確実にその成果は出始めている。今現在は軍需業者であるがいずれ軍が縮小された暁には民間業者に転向しても独立していけるだけの機構は整いつつあった。
よしよしと一人うなずきながらアレーナは残りの項目を確認していく。その中に、あった項目の一つにアレーナの指が止まった。
マインホフ元帥に引退を願う――。
アレーナにしても苦渋の決断だったが、いずれフリードリヒ4世を打倒するにあたってマインホフ元帥と衝突することは絶対に避けたかった。なにしろアレーナたちをここまで育ててくれた文字通りの「恩人」なのだ。本人にあるのは、アレーナをベタかわいがりにかわいがってきたという自覚だけだろうが。
後はタイミングの問題だったが、アレーナとしてはこの国内内戦が終結し次第マインホフ元帥に引退を願う形を取ろうと決意していたのである。後任は例によってエーレンベルク上級大将を標的とし、統帥本部総長もワルターメッツ元帥からシュタインホフ上級大将にとって代わらせることを企図していた。
「・・・・・・。」
普段飄々としている彼女は、その後5分間珍しくだんまりを決め込んで、意味もなくディスプレイをいじり続けていた。
こうして各場所、各惑星でそれぞれがそれぞれの思惑で動き回っている中、ラインハルトの大艦隊の中である一つの催しが行われることとなった。
フィオーナ艦隊の出立前、カストロプ星系におけるラインハルト艦隊内部で盛大な壮行会が行われることとなったのである。これは壮行会の名目にかこつけた慰労会とダンスパーティーである。「ラインハルト、どうしちゃったの!?」と事情を知らない転生者たちは驚きをもって彼に問いかけたが、これには裏があった。フィオーナ艦隊の出立を聞きつけたアレーナが「じゃあ慰労会でパーティーでも開いてあげたらいいじゃない。たまには休憩も必要よ。」などとラインハルトとイルーナに言ったので、メルカッツ提督の許可を取った上で、開催の運びになったのである。いわばイゼルローン要塞で行われている「ダンスパーティー」を再現した形になったのだった。
このようなことが許可された理由の一つとしては、カストロプ星系を制圧したことで、ラインハルトら別働艦隊の任務はひとまず終了したからでもある。
カストロプ星系の旧カストロプ公爵の居館等を借り切ったり、艦隊の輸送艦のスペースを改装して一時的なダンス
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