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ラインハルトを守ります!チート共には負けません!!
第六十八話 天王山を奪取します!
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、どなたかを派遣される、これがお望みになっている回答でしょうか。」
「そうだ、さすがだな。」
ラインハルトは微笑した。
「今回の派遣艦隊はお前の武功を立てさせることが目的だ。お前は准将になったが、それだけではまだ不足だ。せめて中将に昇進して一個艦隊を指揮する身となってくれなければ、俺としては困る。もしくは少将で妥協して、俺の側で参謀長となってもらうかどちらかだな。」
ラインハルトが自分を必要としてくれているのを改めて知ったキルヒアイスは嬉しくてたまらなかったが、顔には出さなかった。こういう言葉は何度言われても飽きないし、何度聞かされても嬉しいものなのだ。
「お前の武功を横取りせず、かつお前の意見を聞く耳を持つ提督となると、それほど数は多くはないと思うが。」
「・・・・私の希望を述べてもよろしいでしょうか?」
「言ってみろ。」
「フロイレイン・フィオーナの下で動きたいのですが。」
「ほう?」
ラインハルトは面白そうに声を上げたが、すぐにうなずいた。
「いいだろう。フロイレイン・フィオーナなら心配はない。お前のことを尊重してくれているし、何よりお前の本当の力量を知りうる一人だからな。実のところ俺は内心お前がイルーナ姉上の下で働きたいと言い出すかどうか心配していたのだぞ。」
キルヒアイスは微笑して、
「そんなことをすれば、ラインハルト様が怒りだすかと思っておりました。『姉上を奪ったな!』などと言われるようでは、この先差しさわりがありますから。」
「こいつめ。」
コツンと軽くラインハルトは赤毛の相棒の頭を指の背中で叩き、二人は声を上げて笑ったのだった。
ラインハルトはイルーナとアレーナに相談した。断られるかと思ったが、それは杞憂だった。イルーナもアレーナもフィオーナの出征については全面的に賛同してくれたのである。後は本人の意志だった。ラインハルトからこの知らせを聞いたフィオーナは少し驚いた様子だったが、すぐに「私でよろしければ、喜んでお役に立たせてください。」と率直さをもって言い、キルヒアイスに対しても「ご迷惑をおかけするかもしれませんが、よろしくお願いします。」と頭を下げたのだった。
オーベルシュタインはイルーナの艦隊幕僚として付き添っていたが、彼女はオーベルシュタインと度々議論をすることを好んだ。策謀の是非はともかく、その洞察眼は超一流である。イルーナとしては彼の特筆すべき才能を全面的に最大に利用したいと考えていたのだった。
「なぜ、あなたをラインハルトにあわせないか、その意図は分るかしら?」
ある時イルーナのこのような質問に対して、オーベルシュタインは即座にこう答えた。
「小官がかの方とあうことはかの方にとって悪い影響を与えることとなる、と閣下がお考えになっていらっしゃるからでしょう。」
イルーナはう
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