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ラインハルトを守ります!チート共には負けません!!
第六十八話 天王山を奪取します!
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に戻っていた。ミュッケンベルガー元帥の本隊と呼吸を合わせ、一気にリッテンハイム侯爵を殲滅する。そしてできれば反す刀でブラウンシュヴァイク公爵をも滅ぼしてラインハルトの下に全軍を統括させたい。だが、それは急すぎることであったし、第一そのような事がなしえると思うほどイルーナは楽天家ではなかった。このラインハルトの大艦隊10万余隻自体がほぼすべて「借り物」である。中国遠征の羽柴秀吉のように、いわば「与力」が多数加わっている状態であるし、ラインハルト自身がメルカッツ提督の代理であるという事実も忘れてはならないことであった。
「それよりイルーナ姉上、姉上は参加なさらないのですか、ダンスに。」
イルーナはただかぶりを振っただけだった。
「どうしてですか?」
「私にはああいったものは似合わないから・・・。」
イゼルローン要塞でのダンスパーティーの時は教え子二人に合わせた形の彼女であったが、このパーティーでは寂しさがじんわりと顔に出てきている。それは誘う誘わないという問題ではなく、もっともっと深いところにある寂しさだった。
「イルーナ姉上がそうおっしゃるのは。」
ラインハルトがしばらく考えた後に唐突に口を開いた。
「前世とやらがかかわっていることでしょうか。」
一瞬イルーナが「くっ」という何とも言えない音を発し、硬い表情で押し黙ってしまった。ラインハルトとキルヒアイスはお互いに顔を見合わせていたが、何も言葉をかけなかった。かけられなかったと言った方が正しい。
「・・・・ごめんなさいね。」
顔を上げたイルーナは少し恥ずかしそうにしていた。
「あなたたちには何の関係もない事なのに、不快にさせてしまって申し訳なかったわ。」
「関係がないかどうかはわかりませんが。少なくとも私たちは話し相手としては不足でしょうか?」
イルーナはラインハルトとキルヒアイスを交互に見ていたが、やがてぽつんとつぶやいた。
「私は前世で自分の生まれたばかりの子を置いて一人先立ってしまった身なの。戦いで重傷を負って、死亡したのよ。おまけにその子は非嫡出子だったわ。こういえばあなたたちにもわかるのではないかしら。」
唐突なあまりの告白にラインハルトとキルヒアイスは眼をみはるばかりだった。言葉が出てこない。
「・・・・だから恋愛をしない。・・・・違うわね、怖くなったのよ。自分を律し続けていないと、いつかは同じ道をたどることになる。いいえ、私自身に降りかかる不幸ならばそれでいいわ。でも、私のせいで生まれてくる子供までもが不幸になることは避けたいの。」
「・・・・・・・。」
「この話はフィオーナとティアナも知らない事よ。私が子供を産んですぐに死んだことは二人は知っているけれど、その相手が誰なのかという事は私は最後まで伏せていたから。」
「・・・・・・・、」
「ごめんなさい、こ
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