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ラインハルトを守ります!チート共には負けません!!
第六十八話 天王山を奪取します!
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あったからだ。
「・・・心外だな、フロイレイン・ティアナ。」
彼のはなった声は氷のようなものだったが、よく聞けばその下には可笑さをこらえていることがよくわかった。だが、当のティアナは慌てて、
「ち、違う違う違う違うのよ!!あ、あぁ!!そ、そうよ、ホラ、一度踊ってくれるって約束していたじゃない!!行きましょう!!」
慌てふためいて、ロイエンタールの手を引っ張ってダンスホールにつれて行く姿がおかしいと皆大笑いである。
二人の様相を見守っていたフィオーナとミュラーもどちらともなく、手を取り合ってダンスホールに歩を進めていた。
「どれ、では小官が彩に華を添えましょうかな。」
メックリンガーがオーケストラの指揮者の下に歩み寄り、何かささやき交わしたかと思うと、会場に置かれているグランドピアノに歩を進める。自他ともに認める芸術家提督である彼はピアノの腕前も超一流なのだった。
たちまち華やかな2組がオーケストラとメックリンガーの奏でる演奏のワルツに乗って華麗に踊り始めるのが見えた。
「エヴァがいればなぁ・・・・。」
ミッターマイヤーが残念そうにつぶやいていた。その隣で、
「駄目だぞ、今日は独身者だけのパーティーなのだ。人妻がいるお前に女性の相手はさせられん。俺が彩を添えてやる!」
ビッテンフェルトがそう叫んだかと思うと、真っ先にルグニカ・ウェーゼルの下に歩み寄り、いや、突進していき、大声でダンスを申し込んでいた。ルグニカはびっくりして後ずさりしそうになったが、女性陣の手が彼女の背中を受け止め、勢いよくビッテンフェルトの下に押し出したのである。よろめきながらぶつかったルグニカは真っ赤になり女性陣に向かって何か叫ぶよりも早く、ビッテンフェルトによって連れ去られていったのだった。続いて麾下の諸提督も一人、また一人と互いにお相手を見つけて申し込んでダンスの中に入っていったのだった。
その様子を女性陣の中で一人残ったイルーナは微笑んで見守っていたが、どこか寂しそうであった。彼女はお相手を申し込んでくる男性陣をいなし続け、他の女性陣を差し向け続けてついに参加することはなかったのである。
「イルーナ姉上はお踊りにならないのですか?」
後ろを振り向くと、ラインハルトとキルヒアイスがやってくるところだった。フィオーナのスピーチまではいたのだったが、その後急務があるとかでいったん席をはずしていたのである。
「どうかしたの?急務があったと聞いたけれど?」
「大した話ではありません。リッテンハイム星系におけるミュッケンベルガー元帥がいよいよ攻勢を計画しだしたので、別働艦隊である我々にも出動命令が下されました。ですが、それには時間があります。中止するには及びません。」
「そう・・・・。」
いよいよか、とイルーナはこの時少しだけ普段の軍務に従事する自分
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