518部分:第七十三話 アイオロス合流その四
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第七十三話 アイオロス合流その四
三人目はエンテだった。彼女は優雅に空中で舞いそのうえで無数の蝶を出すのだった。
「この蝶こそが我がゴモリーの力」
「その蝶がか」
「全てを眠らせ動かせなくする蝶」
まさしくそれだというのだ。
「レオ、それを受けて眠るのです」
「来るか」
「はい、受けなさい」
両手を広げて前に繰り出したうえで技の名前を言った。
「ポイズンパピヨン」
無数の蝶達もアイオリアを囲むのだった。
三人で終わりではなかった。クレアもだった。クレアは今海を出してきていた。
「海だと!?」
「ヴェパールは海の魔神」
だからそれを放つというのだ。
「だからこそここに海も出せるのです」
「そうだからだというのか」
「さあ、受けるのです」
言いながらその背負っている波を彼に向かって放った。その青黒く巨大な波を。
「ビッグウェーブ」
最後はザールだった。彼はその手に持っている炎の杖を一閃させて叫んだ。
「ローリングファイアー!」
その炎は無数の火球だった。それで焼かんとするのだった。
五人の攻撃がアイオリアに炸裂する。彼等はそれを見て言った。
「よし、これで!」
「レオは!」
「倒れた!」
そう確信した。しかしであった。
攻撃が全て炸裂したかと思ったその瞬間に何かが光った。それは。
「何っ、我等の攻撃が」
「消えた!?」
「光によって!?」
「攻撃は最大の防御!」
光はアイオリアからだった。アイオリアはこう言ってきたのだった。
「それがこれだ。行くぞ!」
「何っ、ではその光は」
「攻撃だというの!?」
「そうだ、受けるのだ!」
アイオリアの声がした。そうして無数の光が今五人を襲った。
「ライトニングプラズマ!」
「う、うわあああああーーーーーーーーーーーっ!」
そのライトニングプラズマを受けて忽ち吹き飛ばされる五人だった。そしてその戦衣も粉々に砕かれそのうえで地面に叩き付けられたのだった。
「こ、これがレオの力か」
「我等の攻撃を消しそのうえで」
「ここまでのダメージを与えるとは」
「もう立つことはできない」
その攻撃を放ち終えたアイオリアの言葉だった。
「苦しむことはない。死ぬのだ」
「み、見事だレオ」
「我等の負けだ」
彼等は断末魔の中でそれを認めた。
「だが。リゲル様はこうはいかぬ」
「八大公であるあの方だけはだ」
「それは言っておく」
こう言って事切れるのだった。その頃アイオロスに対しても四人が襲い掛かっていた。
「サジタリアス、ここで倒す!」
「イラクと南米での仲間達の仇!」
「それをここで!」
「取らせてもらう!」
その言葉と共に襲い掛かる。そうしてその技を放つのだった。
「それではだ」
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