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黒魔術師松本沙耶香 騎士篇
第十一章
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、死合を行おうか」
「成敗ではないというの」
「それが変わった、ではいいな」
「ええ、では次は」
 沙耶香は今度は右手を顔の高さに挙げてそのうえで親指と人差し指をパチンと鳴らした。すると彼女の周りに。
 無数の炎、青白いそれの球が次々と起こった。それはまるで不知火の様だった。
 その無数の炎を見てだ、騎士は言った。
「今度鬼火か」
「貴方にはそれに見えるのね」
「そう思ったが違うか」
「同じ様なものね」
 沙耶香も否定せずに返した。
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