第三十二話 長崎での日常その八
[8]前話 [2]次話
「そうでもない娘もいるから」
「巨人ファンいる?」
若宮は優花にこのことを問うた。
「関西にも」
「ええ、いるわよ」
「やっぱりそうよね」
「物凄く少ないけれど」
「こっちも昔は多かったけれど」
「今はなのね」
「ホークスの方が人気あるかしら」
こう優花に話した。
「というか巨人の放送なくなったじゃない」
「こっちでも」
「それが影響してるわね」
「あっちはテレビは阪神ばかりよ」
「今もなのね」
「そうなの」
「こっちもホークス多いわ、それにネットだと」
こちらではどうかというと。
「どのチームの試合も観られるでしょ」
「ホークスの試合もタイガースの試合も」
「だからね」
「応援するチームも分かれて」
「地元だから」
「ホークスの人気が高いの」
「そうなの」
必然的にそうなるというのだ、こうしたことを話してそしてだった。優花はクラスメイト達に対してあらためて言った。
「私こっちでもだから」
「阪神応援するのね」
「これまで通り」
「野球についてはね」
こう話した。
「それはね」
「変わらないのね」
「やっぱり」
「そうなの」
そこはというのだ。
「子供の頃から阪神ファンだしね」
「それはいいんじゃない?」
「別にね」
若宮も都島も笑ってだ、優花のそうしたことを微笑んで受け入れた。
「ホークスはホークスでね」
「阪神は阪神で」
「そうなのね」
「こっちでも阪神ファンいるし」
「それも結構ね」
いるというのだ。
「多いわよね」
「これがね」
「そうなのね」
「ええ、もう全国区のチームだから」
「巨人なんかより人気あるんじゃないの?」
既にだ、紛いもののマスコミにより創造もっと言えば捏造された人気はネットにより駆逐され戦後日本の腐敗とモラルの崩壊の権化巨人の人気は落ちているのだ。
「巨人は五年連続最下位だしね」
「それも勝率一割台で」
「弱いしとね」
「あそこのファンすぐに逃げるからね」
強い者しか応援しない輩はすぐに逃げるものだ。
「もう巨人よりもね」
「こっちでも阪神人気あるわよ」
「それは何よりね」
優花にしてもだった。
「阪神が人気あるとね」
「そうよね、やっぱり」
「私達も阪神好きだし」
「愛嬌あるのよね」
「何があっても華があって」
「そう、それよ」
まさにとだ、優花も笑顔で応えた。
「阪神は愛嬌あるのよ、それに」
「何があっても華がある」
「そうだっていうのね」
「負けると悔しいしスキャンダルも嫌だけれど」
それでもというのだ。
[8]前話 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ