516部分:第七十三話 アイオロス合流その二
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第七十三話 アイオロス合流その二
「まずは跳びだ」
「それで水面に着くとだ」
こう話していくのだった。
「その瞬間に跳ぶのだ」
「水の中に沈む前にだ」
「おいおい、また凄いな」
「そうするっていうのかよ」
青銅の四人は彼等のその言葉を聞いて思わず苦笑いを浮かべてしまった。そのうえでまた言うのだった。しかし悪い顔ではなかった。
「水面に着いてすぐにまた跳ぶ」
「そうしながら戦うっていうのかよ」
「御前達ならば普通に出来る筈だ」
「無論我々もだ」
それが出来ると言うのである。
「出来ない訳ではあるまい」
「聖闘士ならばだ」
「まあそれはな」
「できるけれどな」
そして青銅の者達もだ。今度は純粋な微笑みになって二人に返してみせたのだった。
「よし、じゃあな」
「それで行くか」
「ではインプ達は俺達で相手をする」
「そしてアイオリア様は」
「わかっている」
静かだが確かな声で応えるアイオリアだった。
「そのまま一気に湖を突っ切ったうえでだ」
「はい、魔神達を御願いします」
「あの者達を」
「ここにいるインプ達の数は尋常ではない」
アイオリアは湖の方を見据えて述べた。彼等の姿は見えない。しかしその小宇宙は既に感じ取っておりそのうえで言ったのである。
「頼んだぞ」
「ええ、それは任せて下さい」
「俺達もやりますから」
青銅の四人はアイオリアにも明るい笑顔で応えた。
「そういうことで」
「任せて下さい」
「わかった。では行くぞ」
「はい!」
「一気に!」
七人は駆け出した。そのまま湖に一気に向かう。その彼等に湖の左右からインプ達がその槍を手に取って一斉に姿を現わしたのだった。
「来たな聖闘士達!」
「待っていたぞ!」
叫びながら一斉に彼等に襲い掛かる。
「ここで倒す!」
「覚悟しろ!」
「アイオリア様!」
「手筈通り!」
彼の左右にそれぞれいるダイダロスとダンテが彼に告げてきた。駆けながらだ。
「ここは我等にお任せ下さい!」
「それで前に!」
「わかった!」
それに応えてアイオリアはそのまま前に出た。インプ達も彼の姿を認めた。
「レオ!いたか!」
「仲間達の仇ここで!」
取らんと一斉に襲い掛かる。しかしだった。
アイオリアの速さは彼等より遥かに上だった。そのまま振り切る。水面の上をそのまま一直線に突っ切ってそのうえで進むのだった。
インプ達は追おうとするが六人が彼等の足止めに入る。作戦は成功だった。
「アイオリア様、そのままです!」
「あちらはお任せしました!」
早速戦いに入りながらアイオリアに言う彼等だった。既に拳による戦いがはじまっていた。
そしてアイオリアは彼等の前に出たのだった。
「来たか、レオ」
「こ
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