515部分:第七十三話 アイオロス合流その一
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第七十三話 アイオロス合流その一
アイオロス合流
「いよいよだな」
「はい」
「来ています」
狂闘士達はリゲルを中心に砂漠の中に立っていた。北には湖がある。その湖を一瞥したうえで聖闘士達が戦場に来るのを待っているのであった。
「間も無くです」
「この場に来ます」
「インプ達は既に戦闘用意ができているな」
リゲルはここで九人にこのことを問うた。
「あの者達も」
「はい、既に」
「何時でも戦えます」
「そうか。ならいい」
リゲルは彼等のその言葉を聞いて頷くのだった。
「それならばだ」
「はい、そして我等もまた」
「何時でも」
「言っておく。まずレオだ」
彼を名指ししたのだった。アイオリアを。
「そしてサジタリアスをだ」
「やはりサジタリアスも来ますか」
「あの男も」
「来ない筈がない」
それはもう見据えている彼だった。
「そう思っておくことだ」
「ではサジタリアスには四人」
「そしてレオには五人で向かいます」
「そうするのだ。まずは一人を倒す」
このことを念頭に置いているリゲルだった。
「それが聖域を陥落させる第一歩になるのだ」
「レオかサジタリアスか」
「そのどちらかを」
「このリゲルもまた」
また言うリゲルだった。
「その為にいざとなればだ」
「その御命をですか」
「捧げられるというのですね」
「我等狂闘士の命は何の為にあるか」
そうした言葉にもなるのだった。
「何の為だ」
「はい、アーレス様の為にあります」
「全てはアーレス様の為にです」
「そのことにおいて我等は同じだ」
狂闘士全てがそうであるというのである。
「全てだ。わかっているな」
「それは無論です」
「では」
「命を捧げよう」
このことを何でもないといったように述べるのだった。
「わかったな」
「では我等九人」
「この命をかけて」
「レオとサジタリアスを」
まさにそのことを誓う彼等だった。そのうえで聖闘士達が来るのを待ち受ける。そして遂にそのアイオリア達が戦場に近付いたのだった。
「よし、それではだ」
「行くぞ」
ダンテとダイダロスが青銅の四人に告げる。既に彼等は車から降り聖衣をその身に纏っている。それはアイオリアも同じであった。
「ここから奴等の場所に向かう」
「いいな」
「湖の上での戦いか」
「また随分な戦いになるな」
青銅の者達は自分達の目の前に広がるその湖を見ていた。砂と岩の荒地の中に湖だけがある、そうした実に殺風景な場所であった。
「水に足を取られないようにしないとな」
「それはな」
「それについてはだ」
「こうするのだ」
白銀の二人がここで青銅の四人に告げたこと
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