第八十二話 アインクラッドの新たなる存在
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来たのかね?」
アーサー「いんや、アイツは元々ラフコフに入るようなプレイヤーじゃ無かったのは分かってる。 友人を目の前で殺され、死の恐怖から逃げるためにラフコフに入った。 討伐戦の時も何もせずに自分から大人しく捕まりに行ったような奴だ。」
ランスロット「ふむ。」
アーサー「今日来たときには俺とキリトを様呼びするくらいだったよ。」
ランスロット「良いんじゃないかね? 君達二人の功績が認められた証拠じゃないか。」
アーサー「まぁな。 けど、ルクスが来たお陰で、俺達、いや、俺はもっとラフコフの活動を抑えられてたんじゃないか、って考えるようになってな。 特にPohを殺すチャンスはかなり有ったのに結局、殺すはおろか、捕まえることも出来なかった。」
ランスロット「・・・」
アーサー「討伐戦の時だってそうだった。 奴と俺で一対一の勝負になった時、最後の最後で迷ったんだ。 殺すことに躊躇いを持った。 そのせいで奴は逃げ、その後もラフコフの活動が続いた。 GGOにも現れ、サクマ達に負担をかけた。」
ランスロット「私が言うべき事では無いが、人というのは、何かを手に入れる代償として何かを失う。 SAOでは三千人余りが失われたが、その代わりに生き残った者達の間に普段では決して生まれることの無い強い絆が出来た。 GGOではサクマ君達の労力が失われたが、サクマ君はシノン君という唯一無二のパートナーを手に入れた。 もし、君がPohを倒していなかったら、こうは成らなかったかもしれない。 そもそもSAOがデスゲームで無かったらこの今の状況は無かった。 人が行ったことには全て意味がある。 SAOで出来なかった事を考えるのはあの世界で死んでいった者達への最大の侮辱なのだ。 だから私達はそれを背負っていく必要がある。 特に私はな。 君はまだまだ若い。 過去ではなく未来の事を考えたまえ、青年。」
アーサー「・・・本当に考え方が達観してるよな。 前世の記憶でもあるのか?」
ランスロット「まさか。 私とて人の子さ。 少しばかり濃い人生を送ってきただけのな。」
アーサー「そうかい。 しかし、未来、か。 意識してみるよ。」
ランスロット「お役に立てた様で良かったよ。」
この後、二人で雑談をしながら飲み明かした。
明日も休みだからという理由で。
〜side out〜
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