ガンダムW
1526話
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試してみたかったが、それはスーパーバーニアと同様にサルベージ船の中で出来るようなものではない。
そうして乗降フックを使って床に降りると、ふと気になってハワードに尋ねる。
「そう言えば武器の件はどうなった? 一応こっちも頼んでおいた筈だが」
「無茶を言うでないわい。スーパーバーニアの方の改修で手一杯で、そっちには手を付けておる暇はないわ」
「そうか」
「ただ、他の連中が頑張って、ライフルの銃身を伸ばして威力を高めることに成功した。おかげで、ドーバーガンみたいに右腕の外側に設置するようになったが」
「多少動きにくくなったようだが、威力が上がるのは歓迎だ」
特に責めもせず、ハワードの言葉に頷く。
実際、トールギスの改修作業をこの短時間でやって貰ったのを考えれば、武器の方に殆ど手を出していなくても文句を言える筈はない。
いや、寧ろスーパーバーニアの方だけでも終わらせてくれた事に驚きを抱く。
それに、ハワードにはオペレーション・メテオでデュオの件もあったしな。
そう考えれば、ここまでやって貰ったことに感謝こそすれ、責めるつもりはない。
そう考え……早速凛と一緒に出掛ける相談をしようとした時、ふと視界の隅に気に掛かる相手の顔があった。
咄嗟に足の動きを止めて視線を向けると、そこにいたのはデュオと……同い年くらいの男がもう1人。
表情を全く変える様子もなく、トールギスへと視線を向けていた。
立っているだけでも分かる、MS全盛のW世界の人間としては、かなりの身のこなし。
それでいながら、それを隠す術も知っている。
それが誰なのか……考えるまでもなく、俺は知っていた。
この世界の原作、ガンダムWの主人公……ヒイロ・ユイ。
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