第40話 開く扉(前編)
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より、戦争が早期終結に向かわんことを切に願う。真の自由と、正義が示されんことを。』
クルーゼ
「そして妬み、憎み、殺し合うのさ!」
サザーランド
『この犠牲により、戦争が早期終結に向かわんことを切に願う。青き清浄なる世界の為に。』
クルーゼ
「ならば存分に殺し合うがいい!それが望みなら!」
フラガ
「何を!貴様如きが偉そうに!」
クルーゼ
「私にはあるのだよ!この宇宙でただ一人!全ての人類を裁く権利がな!」
キラ
「うっ!」
フラガ
「ふざけるな!この野郎!」
ヒビキ博士
『クローンは違法です!』
アル・ダ・フラガ
『法など変わる。所詮は人の定めたものだ。』
ヒビキ博士
『しかし…』
アル・ダ・フラガ
『苦労の末手にした技術、使わんでどうする。欲しいのだろ、研究資金が?』
クルーゼ
「覚えてないかな、ムウ?私と君は遠い過去、まだ戦場で出会う前、一度だけ会ったことがある。」
フラガ
「なんだと!?」
キラ
「ぁぁ…」
アル・ダ・フラガ
『ほんとにこれが私かね?まあいい、兎も角あとはこれに継がせる。
あんな女の子供になど…しっかり管理して教育しろ。あのバカの二の舞にはするなよ。』
フラガ家使用人
『旦那様と奥様がまだ中に!』
幼い頃ムウ・ラ・フラガ
『父さん、母さん…』
クルーゼ
「ふふふ…。私は、己の死すら、金で買えると思い上がった愚か者、
貴様の父、アル・ダ・フラガの出来損ないのクローンなのだからな。」
キラ
「ぁぁ…」
フラガ
「なっ?」
光輝
「出来損ないでなく、正常だ。」
クルーゼ
「何だと。」
光輝
「元になった、アル・ダ・フラガの体細胞のテロメアが短いのだからな。
もし人工子宮を使わずに、母体をつかっていれば、テロメアはリセットされた。
またクローンでなく、コーディネイターとしてアル・ダ・フラガの遺伝子配列を使用していれば、テロメアが短くなる事はなかった。」
フラガ
「そうなのか?」
光輝
「人間を形作る要素として、遺伝子などの先天性のもの以外に、経験や学習といった、
後天性なものが重要であり結局、同じ人間を作る事は不可能だ。
アル・ダ・フラガはそこを知らなかった。
あくまでクローンは遺伝子が同じ一卵性双生児と同じなのだ。
・人格なき学識
・道徳なき商業
・人間性なき科学
が生んだのがラウ・ル・クルーゼ、君なのだ。」
クルーゼ
「何を?」
光輝が指弾でラウ・ル・クルーゼの覆面を弾く。
覆面が顔から剥がれる。
クルーゼ
「くっ…」
フラガ
「ぅ!」
キラ
「ぁぁ…」
光輝
「やはりな、
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