21話目 古代の生命1
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“がんせきふうじ”が直撃した。
しばらく両者の戦いが続いた。
ハガネールは地中を上手く使って自分を守りながら、ギャラドスへ“がんせきふうじ”と“アイアンテール”で攻撃を加えていた。
ギャラドスは、ハガネールの僅かな隙を逃さずに積極的に肉弾戦をしかけながら“たきのぼり”や“こおりのキバ”でハガネールにダメージを与えた。
体力の消耗は両者とも同じくらいであった。
「……“あなをほる”!」
イザルの指示により、ハガネールは地中に身を潜めた。
このタイミングで、グレイが新たな技を指示する。
「KK! “あまごい”!」
ギャラドスは“あまごい”を発動し、周囲に局地的な雨を降らせた。
ハガネールは、ギャラドスが“あまごい”を使っている隙に地上に出て、“がんせきふうじ”で攻撃し、ダメージを加える。
ギャラドスは“あまごい”を終えた瞬間、“たきのぼり”でハガネールに突撃した。
周囲の雨粒を吸収して凄まじい威力になった“たきのぼり”がハガネールに直撃し、大きなダメージを受けた。
「……“あなをほる”!」
イザルの指示でハガネールは地中に潜った。
イザルがグレイに向かって口を開く。
「……アンタ、何で最初から“あまごい”を使わなかった? 俺のハガネールを舐めていたのか?」
「違う違う! KKはな、破壊力のない技を使うのが嫌いでな、機嫌の良い時しか使ってくれないんだよ」
「……今は機嫌が良いのか?」
「そういう事だ」
「……機嫌に左右されるとは、もったいないな。……アンタの実力が足りないせいで、ギャラドスの力を100%引き出せてないんだな」
「ああ!? この期に及んでそれかよ! だったら100%の力を出してないギャラドスを相手に手間取ってるお前はなんなんだ?」
「……うるさいな! 俺の方こそハガネールの力を引き出せていないって言いたいんだろ!? そんな事、言われなくても分かっているんだよ!」
(あ? 別にそんな事、言おうとしてないし思ってないんだが……あいつ、あんな生意気な態度とってるけど、意外と悩んでんのかね?)
イザルは、グレイとの会話は終わりだという意思表示をするかのようにハガネールに指示を出す。
「……ハガネール! 這い出て“がんせきふうじ”」
イザルは、雨が降っている影響で威力が高い“たきのぼり”を警戒し、ギャラドスの下から攻めることに決めた。
グレイは新たな指示はしなかった。
ハガネールを視界に捉えたギャラドスは自主的にハガネールに向かって突撃する。
ギャラドスはうまくハガネールの体に絡みつくことに成功し、再び肉弾戦が始まる。激しい肉弾戦は状況が次々と変わるため、イザルは適切な指示を出せないでいる。
「KK! “にらみつける”!」
突然、グレイが指示を出した。
ギ
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