21話目 古代の生命1
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なんかしないんだよ。一般人とは実力が違いすぎるからな」
「へえ、3個持ってるとそんなに違うのか」
「……もしかしてアンタ、他の地方から来た人か? このトラベル地方はな、トレーナーの数が多いせいで、他の地方に比べてジムバッジ取得のハードルが高いんだよ。トラベル地方のジムバッジを3個持ってる奴は、もはや一般トレーナーじゃないんだよ」
「いや、オレ普通にトラベル地方出身だけど。普通に知らなかったが」
「……アンタ、けっこう常識のない人だな」
「あ? 義務教育終わってねえのに旅してるお前の方が非常識だろ!? ああ、そういえば1人で旅に出てもいい歳ってその地方によって違うって聞いたことあるな。お前こそ他の地方から来たのかって」
「……俺もトラベル地方の出身だ」
「やっぱりお前も大概非常識……ああ、もう何でもいいからオレのギャラドスと遊んでくれよ。オレの名前はグレイ。よろしく。さっさとバトルできる場所探すぞ!」
話が進まないと思ったグレイは、強引にバトルする方向に話しを進める。
「……俺の名前はイザルだ」
グレイの強引な話に対し、イザルと名乗った少年は拒否の意思を示さなかった。
グレイは、イザルと共にヒヨワタウンの町外れに移動した。
夕方であり、日が沈むまであまり時間が無いので、バトルはポケモン1対1で戦うことになった。
グレイは宣言通りにギャラドスを出した。
イザルは、先ほどのリングマ駆除作業で連れていたハガネールを繰り出した。
ギャラドス(高さ6.5m)とハガネール(高さ9.2m)が対峙する光景は、迫力あるものであった。
「じゃあ、準備はいいか?」
「……ああ大丈夫だ。アンタの指示を合図に始めていいぜ」
「ああ分かった……KK! 突撃!」
「……“あなをほる”!」
グレイの合図で、ギャラドスがハガネールに一直線向かう。
一方ハガネールは、地中から相手を強襲する地面タイプの攻撃技“あなをほる”を発動し、地面を勢いよく堀り進み、地中に潜った。
イザルが“あなをほる”を指示したのを見たグレイは、相手に声をかける。
「おいおい、ギャラドスは飛行タイプ。地面技は効かないぜ?」
「……攻撃技は攻撃にしか使えないって思ってるのか? アンタ、発想が貧弱だな。……ハガネール“ロックカット”!」
イザルが大声で地中にいるハガネールに指示した。
“ロックカット”は、岩や鉱石でできた体を磨くことで摩擦を減らし、素早く動けるようになる補助技である。
ハガネールは地中で、ギャラドスに邪魔されることなく、“ロックカット”で自身の素早さを大幅に上昇した状態にした。
「……飛び出せハガネール! “がんせきふうじ”!」
ハガネールは地中で助走をつけ、勢いよく地上から空中へ飛び出し、空中にいるギャラドスより
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