第一章 WORLD LINK 〜Grand Prologue〜
リトルバスターズ 〜希望という名の未来を〜
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夜が明けて次の日
リトルバスターズのメンバーは、グラウンドで野球の練習をしている。
今日は授業がないので朝からだ。
蒔風は真人と理樹にバッティングを教えてもらっていた。
「いいか舜?こう筋肉さんが唸りをあげて、そのパゥワァーがバットを通してボールに伝わって、「よっしゃあーーっ!!」って気合いを入れればいけんぜ」
「最初から気合いしかないじゃないか」
「それで行けるのは真人だけだよ」
「ああん!?じゃあなにか?理樹は思い込みじゃなくて技術で打てってのかよ!!」
「それが普通なんだけど」
と、こんな感じにいろいろと教わって行くうちに時間が正午をさす。
ちょうどいい時間なので理樹がみんなに声をかけ、ベンチでお昼にすることにした。
「舜さんのばってぃんぐはどうですか?」
クドが蒔風、理樹、真人に練習具合を聞いてきた。
「まだだめだなぁ。下投げの軽いもんしかまともに当たらない」
「タイミングは合ってるんだけど、高さが合わないんだよね」
「気にすんなよ!諦めたら試合終了だぜ!?」
「じゃあ頑張った舜さんに甘ぁいお菓子をプレゼント〜〜〜」
そこに小毬がお菓子を差し出してくれたので、蒔風はありがたくいただく。
「サンキュー、こまりん」
「どういたしまして〜」
そんな風に皆で食事をとっていると、恭介が蒔風に聞いてきた。
「それで舜。「奴」はいつ来るんだ?」
蒔風の読み通りなら「奴」の計算が終わるのは今日。
つまり襲撃も今日だ。
それに関した恭介の質問に、蒔風が答える。
「多分そろそろ・・・・・・あ」
蒔風が何かに気づいてサンドイッチを頬張りながらグラウンドの向こうを指差した
そこにみんなの視線が集まる。
そこに蒔風には見慣れた男がいた。
「よう!いい天気だな!」
「だな!準備はできたのかいクソヤロウ!」
「おかげさまでな!」
蒔風と、グラウンドの向こうにいる「奴」が大声で話していると
グオン!
「奴」が結界を発生させ、グラウンドを包囲した。
戦いの準備はこれで整う。
そこで蒔風が身を乗り出してみんなに言った。
「お前らは隠れていろ、あとはオレが」
蒔風が前にでる。
「奴」もこちらに向かって歩いてきた。
二人の距離が近づき、野球場の中央で、手を出せば殴りかかれる位置にまで来た。
「この世界はちょいと面白くてな。ついつい計算が弾んじまってよ」
「そうかい。悪いがあいつらはやらせねえぞ」
空気がきしむ。
離れたところにいるリトルバスターズの面々も、緊張に体が震える。
まるで空気を送り込まれ続け、今にも破裂しそうな
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