暁 〜小説投稿サイト〜
世界をめぐる、銀白の翼
第一章 WORLD LINK 〜Grand Prologue〜
リトルバスターズ 〜希望という名の未来を〜
[2/7]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
風船を見るかのよう。
だが、それが破裂した時の衝撃は


「十五天帝!!!」
「魔導八天!!!」

ガバギィ!!!!!!
・・・・ッドッフォ――――!!


その程度では、すまない。



蒔風と「奴」が同時に自分の剣をバラで出し、応酬する。
一撃で地面が抉れ、一振りで万物を斬り裂き、一太刀で空気の振動する攻防が超近接で行われる。

「畳返し、己囲い!!!!!」

蒔風の畳返しで地面が跳ね上がる。
それは二人を閉じ込めるように六角形の筒となり、狭い空間に押し込める。

「ちっ!!!」

そのような非常に狭い空間では蒔風の方が有利になる。
「奴」の持つ「魔導八天」はそのすべてが素晴らしい西洋剣だ。
だがこの狭さでは存分に振るうことができない。

それに対し蒔風の「十五天帝」には「天地陰陽」がある。
トンファー型のこれはこのような場所においての戦闘をも可能にする。

「奴」が「魔導八天」を捨て唯一空いている上から飛び出してそこから抜け出す。
蒔風もそれを追って飛び出して行く。

「ぬ・・・・・おおあ!!!!」

「どりゃあ!!!」

飛び出した勢いで空中にいる「奴」が波動砲を打ち出してきたのに対し、蒔風が拳で打ち払い、絶光砲を撃つ。
「奴」がそれを紙一重でかわし、接近する蒔風を迎え撃った。

蒔風の持つ「天地陰陽」をすべて適確に、細かな蹴りの動作にてそれらをすべて蹴り飛ばす。
そして二人が地面に降り、さらに蒔風が新たな剣を抜刀しようとしたところで、「奴」の蹴りが蒔風の右肘を捉えた。

ゴキッ!!!と嫌な音がして、蒔風の肘が外れる。
蹴り飛ばされた蒔風が独楽のように回って倒れた。

うつ伏せからすぐに仰向けになり、上を向いた蒔風の視界に、「奴」の拳が跳び込んできた。


バゴン!!!!!


「奴」の拳が地面を揺るがす。
蒔風はそれを地面を転がって避けるが、そこから立ち上がることを「奴」がさせてはくれない。
逃げた先を狙って「奴」が波動砲を撃ち、ジリジリト追い詰めて行く。

そしてついに蒔風が撥ね起き、走り出す。
「奴」の波動砲の隙間を縫い、接近していく。

と、一瞬だけ「奴」の砲撃が止まり、そして最高出力の波動が打ち出された。
その真正面にいた蒔風の姿がぶれる。

砲撃が飛んで行き、そこで爆発したところで蒔風がさっきまでいた場所よりも若干横にずれた位置に立つ。



「十分な速度で、十分によけきった・・・・・・」

そこで蒔風の右腕がダラリと下がる。

「はずだったんだがな」

その右腕は血と砲撃で黒くなっており、ピクピクと痙攣していた。

「その腕はもう使い物になるまい」

「くっそ・・・・・」

「舜
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ