第一章 WORLD LINK 〜Grand Prologue〜
リトルバスターズ 〜パーティアンドメンタル〜
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て違ってんもんなァ・・・・・」
「お前はそれで大丈夫なのか?」
返事の代わりに、蒔風が謙吾に拳を突き出す。
その拳圧が風となって謙吾を通りぬける。
「大丈夫だよ。今までこうやって生きてきたんだし、例え何かあっても「蓋」をすぐにかぶせればいいんだしね」
「・・・・・・・・・」
宮沢謙吾は考える。
ではそれが溢れてきてしまったらどうなるのか。
心が恐怖やストレス、または幸福や信頼でうまったら、その蓋はどうなるのか。
よく知られてないが、幸福なイベントでも心のストレスになるのだ。
悪いことばかりがストレスになるとは限らない。
だが、それならまだいい。
蓋が取れる頃には、彼は幸福に包まれているから。
だが、もし逆だったら?
その時彼がどうなるのか、想像もつかなかった。
目の前にいる青年は、自分の考えよりも上の次元にいる。
そんなことを考えていると、一陣の風が吹く。
それにハッとなって謙吾が顔を上げると、蒔風はもういなかった。
紙が一枚置いてあって、「明日は戦いになると思うから、早く寝な」と書いてあった。
「舜・・・・・・・・一人の旅で・・・・お前は本当に大丈夫なのか?」
いつかきっと彼の蓋は剥される。
しかし、それはずっとずっと先の物語。
もしそうなれば、きっと彼は元の「人」に戻れるのだろう。
今はその時ではない。
明日には「奴」が来る。
戦いは、待ってはくれないのだ。
to be continued
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