暁 〜小説投稿サイト〜
世界をめぐる、銀白の翼
第一章 WORLD LINK 〜Grand Prologue〜
リトルバスターズ 〜パーティアンドメンタル〜
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!と行く前に蒔風は噴き出してしまった。
皆がそれを避け、蒔風が床に倒れてビクビクしている。

まあ、そんなことがあって皆で大騒ぎをした。
その途中に天井裏からホットケーキを大量に持っていた沙耶が落ちてきたり
来ケ谷が鈴、小毬、クドに襲いかかり、三人の貞操の危機があったりと、いろいろあった。

そして日も傾いた頃に、片付けをして、各自寮に戻った。
明日に備えて、みんなの士気は最高潮にある。

きっと大丈夫だろう。


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月の綺麗な夜

蒔風が寮の裏で構える。
ジ・・・・・・・と動くことなく構え続ける蒔風に、フワ、と風が吹く。

その瞬間蒔風が一瞬だけ動き、風の軌道を変える。
そんなことをジッと続けていた。


「・・・・・・・・なんだい?」

唐突に蒔風が声をかける。。
その声に応じて寮の陰から出てきたのは謙吾だ。

「すまない。邪魔するわけじゃないんだが」

「いいっての。何かあったのか?」

「いや・・・・気になることがあってな・・・・」

「???」

蒔風が首をひねる。
何かあっただろうか?



「・・・・オレはうまく言葉にするのが得意ではないから単刀直入に言う・・・・・舜、お前、無理してないか?」



「無理?」

蒔風の眉が少しだけ動き、反応する。

「ああ・・・・昨日、「世界最強」と言ったとき、その時はわからなかったが何だかそんな気がした。もしかしてお前・・・・自分の事そんな風に思ってないんじゃないのか?」

その言葉に蒔風がそらを見上げ、頭を掻いてから、謙吾に向き直った。


「まさか・・・・・・な・・・・・」

「オレもそうだったからわかるんだ。無理をしてるんだな?」

「ふぅ・・・・確かに」

蒔風が言葉を紡ぐ。

「オレは世界最強じゃない。それに近い力は持っているが、決してそうじゃないんだ。オレの本質は結構泣き虫でな。本気で「バカ!!」と十回も言われれば泣きだす男だ。あまり自分にも自信はない。それでも・・・・・オレは世界最強じゃないといけないんだ」

「そこまで・・・・・・なのか?」

「そうじゃなきゃ世界がパァだからな。だから、俺は世界最強だと言い張るんだよ。ようは自己暗示に近いかもな。「本当の蒔風舜」に「蓋」をしているのがオレだ。これが蒔風舜の理想形態なんだよ。そしてその形をとってるだけの道化(ピエロ)だ」

「そんなことが・・・・できるのか?」

「さあな。だけど俺は異端者さ。普通から異常に足を踏み入れ、どの理からも外れた人間・・・・いや、人間としてどころか生物とし
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