第一章 WORLD LINK 〜Grand Prologue〜
リトルバスターズ 〜それがきっと幾千もの力になる〜
[1/3]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
恭介が電話相手を呼び出し、ほどなくしてその人物がやって来た
「ど、どうも〜〜〜」
おずおずと入ってきたのはこれまた少女だ。
なんだか気まずそうだ。
だが、入ったら入ったで一気に恭介のもとに行き、首根っこ掴んで部屋の隅に引っ張って、こそこそと話し込んだ。
「理樹君のピンチって言うから来たのにピンピンしてるじゃない!」
「なるのはこれからだそうだ」
「時に・・・お前は「あの世界」でのことは覚えているか?」
「うっすらとね・・・・理樹君のことは覚えてるけど」
「恭介、彼女は?」
「ああ、こいつは朱鷺戸沙耶。例の虚構世界に迷い込んでいた奴だ」
「そこではスパイごっこをして大いに楽しんだわ〜・・・・・・ってあんたいつの間に!?」
と、ここで沙耶が蒔風に気づく。
「え?最初からいたけど」
「そんな・・・・あたしはスパイなのよ・・・・そりゃ確かに本物じゃないけどさ・・・・・」
「もしかして・・・・・さやちゃん?」
そこに小毬が離しかけてきた。
その声に沙耶が振り返る。
「やっぱりさやちゃんだ〜。こんにちは〜」
「ああ・・・・・えっと、神北さん?」
「小毬でいいよ〜。さやちゃんもリトルバスターズに入るの?」
「え゛?あ、あたしは・・・・」
「理樹、どうする?」
恭介がニヤニヤしながら理樹に聞いた。
おそらく理樹がどう答えるのかわかっているようだ。
「いいよ。朱鷺戸さん。っていっても今は大変な時だから・・・・・」
「いいえ!入ります!いれて下さい!絶対入る!!」
そこまで言った理樹の両手をガッシ!と掴んで沙耶がまくし立てる。
その勢いに若干びっくりしながら理樹はよろしく、と返事をした。
沙耶が理樹の手を掴みながら「よっしゃー!!」と叫んでいる。
「フカーーーッ!!理樹の手を離せーーーーー!!」
そこに鈴のハイキックが飛んで来るが、沙耶がヒラリとかわし、距離をとる。
「り、鈴?」
「理樹はあたしのだ!!」
声高だかにそう宣言する鈴に、皆がやれやれと頭を振る。
「はっはっはっ、鈴君も可愛いヤキモチを妬くなぁ。ああ・・・・可愛い・・・」
「来ヶ谷さん、そのワキワキした両手をどうにかしてください」
「む?すまないな。だが西園女史もよい題材が一人増えたのではないか?」
「そうですね・・・・彼は一見攻め・・・・・いえ、受けにも回れそうな・・・・」
部屋の隅でそんな会話が行われているとはつゆしらず、沙耶に説明していた蒔風の背筋にゾクリと悪寒が走る。
「ま、まあ、とりあえずこんな感じだ」
「なるほどね・・・・私が呼ばれた理由がわかったわ。よう
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ