第一章 WORLD LINK 〜Grand Prologue〜
リトルバスターズ 〜蒔風、それなりに落ち込む〜
[2/4]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
抜いているのだが、それでもまだ弱めだ。
「次は?」
「次はバッティングだな」
そういって謙吾がバットを差し出してくる。
それに一瞬蒔風の身体が固まって、それから何事もないようにバットを掴んだ。
ピッチャーは本来鈴なのだそうだが、今はいないので真人が受け持っている。
「行っくぜぇ!!!おりゃあ!!!」
真人がボールを投げ、キャッチャー・謙吾のグローブに真っ直ぐに向かう。
「ッ、せい!!!」
それに合わせて蒔風がバットを振る。
しかし、ボールにはかすりもせずに謙吾のグローブに収まった。
「・・・・・・・つ、次だ!!」
蒔風が真人に次を投げるように言う。
それに応えて真人が再び投球するが、またカラ振りだ。
そんなことをもう五球繰り返してから、蒔風の肩を恭介が叩いた。
「おまえ・・・・野球苦手か?」
ドサリ
その一言に蒔風が倒れ込んだ。
「ええええええええええ!?」
「おい・・・・倒れたぞ・・・・」
「そうです・・・・オレ、野球とかメチャ苦手なんです・・・・・もっと言うなら球技が苦手なんです。野球、サッカー、バスケ、卓球などなどなどなど・・・・・」
「捕球とかは出来てたよね」
「それくらいなら・・・・でも打つなんてそんな・・・・投げるのも力入れると変な方向飛んでくし」
「えっと・・・・じゃあなんで入ろうとしたの?」
「それは・・・・・」
「おい、来たぞ」
そこに数名の女子たちがやってきた。
合わせて六人。
どうやらみんなで集まってから来たようだ。
遅れたのはそのためである。
「きょーすけ、何やってんだ?ってかそいつ!!!」
「うん?確か君は朝鈴くんを助けていた三年生じゃないか?」
「鈴りゃんを助けてくれたの?ありがと〜〜」
「わふ〜〜〜。スペシャルマンですねぇ!!」
「能美さん、その場合はスーパーマンでいいかと」
「ややや?つまりなにかー?この人もうちらの仲間になるのかなーーーー?」
なんとも騒がしい。
しかし、とても楽しそうだ。
「紹介するよ、この人は蒔風舜さん。恭介の推薦でリトルバスターズに入ろうとしているんだよ」
「どうも、蒔風舜でーーーす・・・球技のできないダメダメヤローでーーーーす・・・・・」
「いきなり落ち込んでるけど?」
「そうなんだよね。この人、なんで入ろうとしたのか・・・・」
理樹が再びなぜ蒔風が入ろうとしたのか、理由を聞く。
すると、蒔風が跳び起きて。
「よっし!!お話しましょうか!!!誰かに聞かれない方がいいなぁ・・・・・」
「うーーーん・・・・だったら部室に行こうか?」
「あんの
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ