暁 〜小説投稿サイト〜
世界をめぐる、銀白の翼
第一章 WORLD LINK 〜Grand Prologue〜
リトルバスターズ 〜蒔風、それなりに落ち込む〜
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抜いているのだが、それでもまだ弱めだ。

「次は?」

「次はバッティングだな」

そういって謙吾がバットを差し出してくる。
それに一瞬蒔風の身体が固まって、それから何事もないようにバットを掴んだ。

ピッチャーは本来鈴なのだそうだが、今はいないので真人が受け持っている。

「行っくぜぇ!!!おりゃあ!!!」

真人がボールを投げ、キャッチャー・謙吾のグローブに真っ直ぐに向かう。

「ッ、せい!!!」

それに合わせて蒔風がバットを振る。
しかし、ボールにはかすりもせずに謙吾のグローブに収まった。

「・・・・・・・つ、次だ!!」

蒔風が真人に次を投げるように言う。
それに応えて真人が再び投球するが、またカラ振りだ。
そんなことをもう五球繰り返してから、蒔風の肩を恭介が叩いた。


「おまえ・・・・野球苦手か?」


ドサリ


その一言に蒔風が倒れ込んだ。


「ええええええええええ!?」

「おい・・・・倒れたぞ・・・・」

「そうです・・・・オレ、野球とかメチャ苦手なんです・・・・・もっと言うなら球技が苦手なんです。野球、サッカー、バスケ、卓球などなどなどなど・・・・・」

「捕球とかは出来てたよね」

「それくらいなら・・・・でも打つなんてそんな・・・・投げるのも力入れると変な方向飛んでくし」

「えっと・・・・じゃあなんで入ろうとしたの?」

「それは・・・・・」


「おい、来たぞ」


そこに数名の女子たちがやってきた。
合わせて六人。

どうやらみんなで集まってから来たようだ。
遅れたのはそのためである。

「きょーすけ、何やってんだ?ってかそいつ!!!」

「うん?確か君は朝鈴くんを助けていた三年生じゃないか?」

「鈴りゃんを助けてくれたの?ありがと〜〜」

「わふ〜〜〜。スペシャルマンですねぇ!!」

「能美さん、その場合はスーパーマンでいいかと」

「ややや?つまりなにかー?この人もうちらの仲間になるのかなーーーー?」

なんとも騒がしい。
しかし、とても楽しそうだ。

「紹介するよ、この人は蒔風舜さん。恭介の推薦でリトルバスターズに入ろうとしているんだよ」

「どうも、蒔風舜でーーーす・・・球技のできないダメダメヤローでーーーーす・・・・・」

「いきなり落ち込んでるけど?」

「そうなんだよね。この人、なんで入ろうとしたのか・・・・」

理樹が再びなぜ蒔風が入ろうとしたのか、理由を聞く。
すると、蒔風が跳び起きて。

「よっし!!お話しましょうか!!!誰かに聞かれない方がいいなぁ・・・・・」

「うーーーん・・・・だったら部室に行こうか?」

「あんの
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