507部分:第七十一話 せめぎ合う小宇宙その七
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「あの方には」
「黄金聖闘士の中でも特別の存在だと言っていい」
これもまた黄金聖闘士ならば誰もが知っていることだった。
「その真の力が発揮される時」
「その時は」
「どうなるかですか」
「わからない。だが」
アイオリアは言った。
「シャカの目が開いたその時はだ」
言葉を続ける。
「恐ろしいことになるのは間違いない」
「バルゴのシャカ、ですか」
「そこまでの御力が」
ここで白銀の者達が口を開いたのだった。ようやくであった。
「味方であってよかったです」
「そこまでの方が味方で」
「その通りだ。敵であったならば恐ろしいことになっていた」
「それがシャカ様ですね」
「あの方ですね」
「この聖戦で出ることはあるか」
アイオリアはこのことも考えるのだった。
「若しあればその時は」
「聖域にとって真に苦難の時」
「そうなのですね」
「そうだと思う。そしてあの目が開かれた時だ」
その時のことを考えずにはいられなかった。
「何かが起こる」
「わかりました」
「それは」
あらためてアイオリアの言葉に頷く。そのうえで彼が動かすその車で先に進むのだった。中央部のその狂闘士達が待っている場所にである。
第七十一話 完
2009・11・21
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