第一章 WORLD LINK 〜Grand Prologue〜
リトルバスターズ 〜遊び人二人の出会い〜
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ン少年と謙吾と呼ばれていた剣道着姿の少年が足場になる。
そしてその二人の手に鈴と呼ばれていた少女が立つ。
「今度は成功させるぞ!!」
「いっくぜーーーーーーー!!!!」
「どぉりゃあああああああ!!!!」
屈強な二人が、少女を力の限りブン投げた。真上に。
階段を上っては間に合わないと判断したのか、打ち上げて教室の窓から投げいれるらしい。
だが、力の配分が狂ったらしい。
頂点に達し、ふわりと浮いた体は校舎からスゥッと離れてそのまま落下していってしまった。
ブン投げた直後の二人では追いつかない。
かといって残りの二人ではなおのこと無理だろう。
しかし、このままでは地面に直撃である。
だがここに間に合い、そしてかつ落下する人間一人を受け止められる男が一人。
「あ、ぶなああああああああああああああ!!!!!」
とっさに跳躍し、そしてキャッチ。
一瞬でその軌道を見据え、まだ二階部分を落下中の少女のもとへと飛び上がる蒔風。
だが、蒔風が少女に到達した瞬間、その少女が信じられない動きを見せた。
空中で一回転して体勢を戻し、蒔風の顔を踏み台にしたのだ!!!
「ノウッ!?」
そして軌道修正して見事目当ての窓に飛び込む少女。
地面に落ちる蒔風。
そして俺はこんな感想を漏らしてしまったのだ。
「ネコさんか・・・・」
その言葉が、蒔風の午前中の最後の言葉だった。
なぜなら、聞こえたのだろうか、その教室の窓から先ほどの少女が机を投げ出してきたからである。
「は?ンガッ!!!!」
それが顔面に直撃し、ほどなく気絶する蒔風。
その周囲に四人の男子が気まずそうによってきたのはぼんやりと見えた。
教室の方では彼女の友人らしき子がさらにイスを投げつけようとしてきたのを止めていた。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・パタリ
そして蒔風はこの学校でのデビューを、この日最初の保健室利用者として飾ったのだった。
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「ハッ!!オレは今目覚めた!!」
ガバリと蒔風が身体を起こす。
ここは保健室だ。
あの後担ぎこまれたらしい。
ガラガラガラ
「お?目が覚めたかい」
そこに一人の生徒が入ってきた。
「あ、朝の」
「よ、オレは棗恭介ってんだ。朝は妹を助けようとしてくれてサンキューな」
「ん?あれ?ああ、そういやそうだったな。彼女あんたの妹だったのか」
「そ。で、あんたの名前は?」
「おぉ、名乗られたからには名乗りかえ
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