ガンダムW
1525話
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…扉の向こうにいる男に勝てるかどうかってのは、正直微妙な可能性がある。
「お邪魔しまーす。……いやー、ハワードが俺以外の客もいるって言うから、ちょっと様子を見に来ただけど……まさか、こんな場所でハーレムを作ってるような奴とは思いも寄らなかったよ」
そう告げたのは、神父服のような黒い服を身に纏った男……W世界の主要人物の1人、ガンダムデスサイズのパイロット、デュオ・マクスウェル。
逃げも隠れもするが、嘘は吐かない……だったか。
当然向こうは俺が自分を知っているとは思っていないので、緊張はしているがそこまで緊張し過ぎているって様子じゃない。
にしても、ハーレムか。ホワイトスターにある俺の家に比べれば、随分と大人しいんだがな。
それでもセミダブルのベッドに凛と綾子という極めつけの美人2人と一緒にいるんだから、デュオがそんな風に思っても仕方がない。
取りあえず俺はデュオの顔を知らない事になっているんだし、その辺を誤魔化すとしよう。
「その服装から考えると、神父か? けど、何だってこんな子供の神父がこの船にいる?」
まぁ、実際には確か十代半ばくらい? その辺だった筈だから、別に子供という程に子供じゃない。それこそ、子供という意味なら俺は10歳前後の姿にもなれるし、デュオと同い年くらいにもなれるのだから。
「子供ってなぁ……こう見えて俺はもう15歳なんだぜ? 大人……って程じゃないけど、子供扱いは止めてくれよな。デュオって呼んでくれ」
「ふふっ、大人じゃないけど子供でもない、ね」
どこかからかうような笑みを浮かべて告げる凛だったが、デュオはそんな凛に対して小さく肩を竦めるだけだ。
女に耐性がある……って訳じゃないんだろうが、別に初心って訳でもないんだな。
まぁ、凛の着ている服が俺と寝る時に使われていたような、強烈な色気を感じさせるネグリジェとかだったら話は別だったかもしれないが。
「で、結局お前は何をしに来たんだ? まさか、私達の部屋を覗きに来ただけか?」
「いやいや、そんな事はないって。ただ、色々とあって遅くなったけど、挨拶をしたいなって思ってただけで。でも、夜だし……そう思って迷ってたんだよ」
さて、どうだろうな。デュオの性格を考えれば、ちょっと様子を見に来たってのは間違いのない事実だろう。だが、だからといってそこまで全てを信じてもいい訳がない。
「そ、それにしてもさ。あんたのその武器、何なんだよ。こんな部屋の中でそんな武器を使おうとしても、使いようがないだろ? サルベージ船って言っても、この部屋の広さしかないんだからよ」
デュオの視線の先にあるのは、言うまでもなく綾子の持っている物干し竿。
まぁ、普通ならデュオの言葉は間違ってないんだが。
ともあれ、デュオ
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