暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
ガンダムW
1525話
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気配とかは全く必要がない……とは言わないが、それでもネギま世界のようなレベルまで鍛える事はないのだろう。
 この辺、今までにも生身の戦いの世界では同じような感じだったしな。
 とはいえ、このまま放って置く訳にもいかないだろう。
 このままだと、何をやってもこっちはなあなあで済ませるといった感じで向こうに認識される可能性がある。
 扉の向こうにいるのがガンダムパイロットであっても、それは面白くない。
 空間倉庫から拳銃を取り出す。
 純粋な俺の好みとしては、拳銃よりも機関銃……それも重機関銃の方が好みなんだが、戦闘車両とかに据え付けて使うような重機関銃を、まさか片手で振り回す光景を見せる訳にもいかないし……それ以前に、どこにそんなのを持っていたとハワードに突っ込まれる可能性もある。
 ああ、それとこの船を沈没させてしまう可能性もあるか。
 ともあれ、そんな理由で現在俺の手の中にあるのは拳銃だ。
 もっとも、拳銃ではあってもただの拳銃ではない。シャドウミラーの技術班が作りだした、非常に高性能な代物だ。
 60口径という、シャドウミラーで訓練を受けたような者でなければ、撃った瞬間手首、肘、肩の骨が外れたり折れたりしてもおかしくないだけの威力を持つ。
 ……正直な所、連射出来ないという点では重機関銃よりも制圧力とかは低いかもしれないけど、これだけでも十分に物騒だよな。
 扉の向こうにいる相手も、そんな中の気配を感じ取ったのか……はたまた、単純に勘によるものか。ともあれ、現状では色々と危険だと理解したのだろう。向こう側から慌ててた声が聞こえてくる。

「待った待った待った! 別に俺は敵じゃねえって! 今から部屋の中に入るから、物騒な真似はしないでくれよ!?」

 この声と口調で扉の向こうに誰がいるのかが分かった。
 凛に視線を向け、手に持っている宝石をしまうように目で言うと、凛はそれに頷いて宝石から手を離す。
 サーヴァントだった時は、念話を使って自由に話が出来たんだが……もう今の俺は凛のサーヴァントじゃないから、当然念話は出来ない。
 凛と綾子は契約を結んだままだから、念話を使えるんだろうが。
 それでもこうして目と目でお互いの意志を確認出来るのは、どことなく嬉しい気分がある。
 そうして凛が宝石を離し……拳を握り締めたところで、扉が開く。
 おい、俺が頼んだのは宝石から手を離す事であって、別に拳を握れとは言ってないんだが。
 凛の生身での戦いの技量は、それなりに高い。
 いや、俺がはっきりとその技量を知ってるのは聖杯戦争の時だけだから、今がどうとかいうのは正確には分からないが……それでも、素人を相手にしてはまず完勝出来るだろうというだけの技量なのは間違いない。
 ただ、魔術なしで純粋に身体能力のみでの戦いとなれば…
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