『あの日』の記憶
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「加賀……夜戦も行けそうか?」
『無論。』
「……そうか、なら。」
俺はそうして夜戦に突入させた。敵艦隊は半数が撃沈。残りは戦艦2隻と中破した重巡が1隻。先ずは戦艦を潰せ、と砲弾と魚雷を浴びせる。その最中、一瞬気が緩んだ瞬間に重巡が魚雷を発射。反応の遅れた加賀に直撃。そのまま海の底へと沈んで行った。結果は敵艦隊を見事撃滅。俺は上層部より表彰された。……見事撃滅だと?ふざけるな。俺は部下を、大事な仲間を、少なからず俺に好意を寄せていた女性を見殺しにした最低の指揮官だ。
その日は鎮守府にどう帰り着いたかも定かじゃない。浴びるように酒を飲み、泥のように眠った事だけは覚えている。
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