504部分:第七十一話 せめぎ合う小宇宙その四
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第七十一話 せめぎ合う小宇宙その四
「まあ仕方がない」
「奴等がアイオリア様を指名するのならな」
ダンテとダイダロスがその彼等に告げた。
「ここは見守ろう」
「いいな」
「とりあえずわかったよ」
「何か凄い不満だけれどな」
「一応な」
納得はした。こうして彼等はアイオリアの戦いを見守るのだった。その戦いが今まさにはじまろうとしていたのであった。
「死ね!」
「容赦はしない!」
その三叉の槍を手に一斉に突き進む彼等だった。だがアイオリアはここで。
「来たか」
「!?アイオリア様」
「今度は何を」
「それではだ。受けてみるのだ」
言いながら構えを取る。そうしてだった。
「ライトニングプラズマ!」
右手が輝き無数の拳が一直線に繰り出される。それでインプ達を吹き飛ばしてしまった。
「なっ、あの拳は!」
「ライトニングボルトとはまた違う」
「あの拳は一体」
青銅の者達はアイオリアの今の拳を見て驚きの声をあげた。
「アイオリア様の拳は一つだけではない」
「そういうことだ」
それだというダイダロスとダンテだった。
「今はそれを出したのだ」
「それでだ」
「何かライトニングプラズマとまた違って」
「ああ、えげつない威力だな」
「インプの連中が一撃で全員消し飛んだぞ」
その通りだった。ライトニングプラズマの一撃で全員吹き飛ばされたのである。その威力はまさに超絶的なものだった。
「うう、レオ・・・・・・」
「何という恐ろしい男だ・・・・・・」
インプ達は今その中で倒れていく。それで終わりであった。
こうして再び敗れたインプ達だった。アイオリア達はまた敵を倒したのであった。
そのうえで車に戻ろうとする。ここでアイオリアは言うのだった。
「それではだ」
「はい?」
「何でしょうか」
「中央に向かおう」
こう他の者達に言ってきたのだった。
「いいな、今からだ」
「は、はい」
「それでは」
その言葉に頷く彼等だった。
「車に戻りそれで」
「向かいましょう」
「そうするとしよう。それではな」
こうしてまた車に乗り込み進みはじめる彼等だった。とりあえずはまた旅に戻った。
そうしてであった。ここでまたダイダロスが言うのだった。彼等は既に聖衣を脱いでいる。そのうえでアイオリア達に対して話すのであった。
「やはり中央部での決戦になりますが」
「そうだな」
アイオリアはくつろいだ中で彼の言葉を聞いていた。
「そうなるな、間違いなく」
「オーストラリア中央部はです」
彼はその戦場について話をした。
「かなり独特の場所であります」
「独特か」
「見渡す限りの砂漠です」
そうなっているというのである。
「そして」
「そして?」
「それ
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