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STARDUST唐eLAMEHAZE
第三部 ZODIAC CRUSADERS
CHAPTER#26
FUTURE’S MEMORYU〜Darkness Hell Crowd〜
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【1】



「RUUUUUUUUUUUUUUOOOOOOOOOO
OOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOO
―――――――――――――――――!!!!!!!!!!!!」
「オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ
ォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォ
―――――――――――――――――!!!!!!!!!!!!」




 現世と紅世、異なる二つの世界、その伝説的存在が喚声を挙げる。
 決して相手に怯まぬように、己が敵を凌駕せしめる為。
 猛烈な勢いで振り上がった巨竜の脚、
大きな影が街路を覆いソレが色濃く染まる(まにま)に敲き堕とされる。
 ヴェギャンッ! という破砕音、
爆発物に酷似しているがその本質は純粋な力の塊、
故にベクトルは上方へと拡がらず大地を支える岩盤へと突き抜ける。
 明らかに、生前を凌ぐその威力、
太陽の下で生きられなくなった代償は、
より大きな破壊の奔流となって牙を剥く。
 先刻までのイルヤンカならば、
その威容が誇示する絶対の自負が故に
相手を見下ろすだけだっただろう。
 しかし、今は小さきといえど 『それ故に』
圧倒的な精神力を有するその存在を眼で追っている。
 スタンドの隕石落下以上の衝撃の爆心源、
その反動で放射状に噴き挙がった街路の残骸に男はいた。
 決して一所には留まらず、気配も最小限に裏返ったアスファルト、
捻じ切れたレインツリー、そのままの状態で浮くオープンカー等を
足場に、そして煙幕に、巧妙に余波を()なしながらこちらの隙を窺っている。
 その高速精密移動を繰り返す躯の内側で、
共鳴するように明滅を繰り返す力。
 おそらくソレが、存在の力を爆発させるフレイムヘイズのように
身体能力を強化しているコトに他ならない。
 人間の中にも、紅世の王と “契約” を交わす事なく
『自らの力のみで』 超常的な存在と成り得る者が居ると
生前耳にした事が有る。
 皮肉にもソレと邂逅したのは死者と成った後、
己を甦らせたのもソノ力に拠るモノで在ったが。
 残骸の豪雨の中を飛び回るこの男は、
間違いなくその中で最上位に位置する者、
何故なら感じる力が 『一つではなく』
(どういう事だ? あの男の裡から二つの存在を同時に感じるとは。
しかも明らかに宝具や他の徒に拠るものではない。
紅世の王以外に、己が存在を他者に注ぎ込める者が人間にいるのか?)
 巨体とは裏腹の明察で、ジョセフの裡に宿る存在を見抜くイルヤンカ。
 だがソレが、己を驚愕せしめた男と同等以上の存在であるコトを彼は知らない。
 さながら猛々しく吼える獅子の如く、
永遠の友は死してなおジョセフを護る、
否、共に闘う。
(なれ
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