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第三部 ZODIAC CRUSADERS
CHAPTER#26
FUTURE’S MEMORYU〜Darkness Hell Crowd〜
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(にじ)る事の卑劣さがどうして解らない?
 力が有れば偉いわけじゃない、優れた能力が在れば偉いわけじゃない、
喩え 『神』 であったとしても、
たった一つしかない大切な生命を蔑む権利は誰にもない筈だ!
「こちらも言った筈だ……
何を犠牲にしようと、我等が 『壮挙』 の邪魔はさせんと……
人間……貴様が 『正しい』 と云うのならば、
この私に 「勝利」 してみせよ……
力なき理想など、所詮は絵空事に過ぎん……」
 ジョセフの言葉の裡に秘めた想いを、
充分に汲み取りながらそれでもイルヤンカはいった。
『正義』 【悪】 そんな(ことわり) はどうでもいい。
 ただ自分の成すべきコトに、スベテを捧げるだけ。
 アノ方の願い、アノ方の想い、それが少しでも充たされるのなら、
自分は永劫の責め苦すら(いと)わない。
 何が悪い?
 異形の魔獣だろうが人喰いの化け物だろうが、
“愛する者と共にいたい” と願って何が悪い!?
『その為なら』 何だってするのは、貴様等人間も同じだろうッ! 




   ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ……!!
  ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴッッ!!
 ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴッッッッ!!!!





 意識の表層が剥がれ、剥き出しになって燃え上がった
互いの精神が真正面からブツかり合った。
 相手に対する怒り、附随して沸き上がる闘志、信念、
憎いからではない、嫌悪からでもない、
ましてや相手が 「愚か」 だ等と想うわけもない。
 その逆、何よりも相手の事が理解(わか)るから、
立場が違えば自分も同じようにしたから、
光だろうが闇だろうが、
生まれた 『真実』 は絶対に砕けないから。
 互いの真実に感応しつつもソレが絶対折り合わない事を確信しながら、
巨竜と英雄は対峙する。
「オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオォォォォォォォォォォォォォォォォ――――――――――――――――――――!!!!!!!!!!!!!!!」
 燃え(たぎ)る精神の咆哮を発し、先に攻めたのはジョセフ。
 巧みな手捌きでスカーフをなぞり、再び前に突き出されたその両手には、
古よりの 『波紋使い』 には似つかわしくない武器、否、兵器!
『コルトM4カービン』 汎用機関銃。
 口径5.56o、ライフリング6条右転、
装弾数20×30のリュングマン式回転ボルト閉鎖作動による
有効射程距離は600メートル。
 その実用性の高さから、デルタフォース、グリーンベレー、Navy SEALs等の
特殊部隊にも実装されている最新兵器。
 銃口初速905/秒。
一分間に千発以上の5.56×45oNATO弾を射出するアサルトカ
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