ガンダムW
1524話
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いるようだが。
「……ありがとうございます。もし何かありましたら、是非私共に連絡をして下さい。いつでもお力になりますから」
「そうか? まぁ、そう言ってくれるのなら、こっちも覚えておく。また何か頼みたい事があったら頼ませて貰うよ」
マフィアの男と握手を交わし……そうして俺と凛、綾子の3人は短い間だが住処とした連合軍の基地から出ていくのだった。
「こうして直接会うのは久しぶりじゃな。元気だったか?」
船に乗った俺達の姿を見て、相変わらずアロハシャツとサングラス姿のハワードがそう言ってくる。
「いや、久しぶりって……前に会ってから、まだ一ヶ月も経ってないだろ?」
「ははは。それだけあれば十分じゃて。……さて、お主達をこの船に乗せるのは構わんが、幾つか守って貰う事がある」
少しだけ真面目な雰囲気になったハワードが、俺達の方を見て口を開く。
……ハワードの周辺には若い男の姿も多く、その殆どが凛と綾子に目を奪われていた。
まぁ、ちょっと見る事が出来ないだけの美人だしな。
若い男だと、目を奪われてしまってもおかしくはない。
「守って貰う事?」
「うむ。現在この船にはお主と同じように色々と訳ありの客の姿がある」
「訳ありの客、か」
デュオと……この時期だとすると、ヒイロもか?
「うむ。詳しい説明は出来んが、ともあれかなりのVIPでな。お主のトールギスだけに人を割く訳にはいかん。色々と理由もあって、そちらの仕事を重要視させて貰う事になる」
「その分、トールギスの改修作業も遅れると?」
「そうじゃな。じゃが、改修作業の一番難しいところは既に終わっている。後の作業は、この船に乗ってる者なら殆ど問題なく出来るじゃろう」
「へぇ……」
それは、素直な驚きだった。
ハワードの技術力が高いというのは分かっていたが、この船に乗っている者も、殆どが相応の技術力を持っている訳か。
トールギスを動かせるようになるにはOZですら1ヶ月近く掛かったのに、この短時間で……
それなら、俺としてもそんなに問題はないか?
「完成したら、ハワードの方で最終チェックとかはして貰えるんだよな? それなら安心出来るが」
まさか、トールギスを重視してガンダムの方を放っておけなんて事は、言える訳もない。
だが、ハワードに最終チェックをして貰うというのは、譲れない用件だった。
「うむ、勿論そのつもりじゃ。こちらで一度仕事を引き受けた以上、当然手を抜いたりはせず、最後まできちんとやらせて貰おう」
「ならいいさ」
その言葉に、ハワードが安堵の息を吐く。
まぁ、普通に考えれば最初に依頼してきた俺の方を優先させるように言うだろうしな。
だが、ハワードにとってデュオ
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