IFエンド 「アリサ・バニングス」
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人生何が起こるか分からない。
なんて誰かが言っていた気がするけど、確かにそう思えることは人生の内に一度はある気がする。例えば……それは長年の夢にしていた仕事をできる場所にダメだと思ったのに就職できた時。マイナス面で言うなら歩道を歩いていたのにそこに車が突っ込んできて怪我をしてしまった時なんだろう。
まあ……あたしの場合、どちらかといえばプラスの方なんでしょうけど。
こんな言い方をしてしまうとあいつに悪いのかもしれない。だけど多分この話をすれば、あいつもあたしと同じ感想を抱く気がする。
夜月翔。あたしの親友であるなのは達よりは付き合いは数年くらい短いけど、それでも幼馴染と呼べるくらいには交流が続いている人物。そして……あたしの恋人でもある。
「……本当不思議よね」
あいつと話すようになったのは小学3年生の時からだ。
正直な話をすれば、あたしはそれよりも前からあいつの名前だけは知っていた。あたしも含めてあいつもテストの成績でいつも上位に入っていたからだ。
だから初めて同じクラスになった時、あいつがあの夜月なんだと思った気がするわ。他には……愛想がないというか無表情な奴だって思ったわね。あの頃のあいつってあんまり笑ったりしなかったし。
あの頃のあたしは今よりも子供で負けず嫌いな部分を表に出してしまっていた。まああいつとの会話なんてないに等しかったから露骨に嫌な顔をしたり、テストの成績で負けて悔しがったりしてたわけじゃないけど。密かに若干ライバル視してたくらいで。
「いつからかしら……あいつと普通に話すようになったのって」
最初は口を開くにしても挨拶や事務的な会話だけだったはず。でもいつの間にかなのはがあいつと仲良くなってて、すずかも趣味が合うということで交流を深めていた。
なのはは誰とでも仲良くなる子だからすぐに納得した。あんな無愛想な奴とよくやるわ……、なんて思った気もするけど。すずかの方は……内気な方で異性とすぐに仲良くなることが出来る子じゃないから良い機会かもとか思ってたかしら。
そんなことを思ってる内にフェイトやはやてと出会って、そのふたりもショウと交流があって……一緒に居ることが多かったあたしも必然的にあいつと話すことが増えたのよね。中学に上がった頃には何でも気軽に言い合える感じになってて……
「……それでも他と比べたら話した回数は少ないでしょうけど」
あいつと話すことに抵抗があるわけでもなければ、楽しくないわけじゃない。それでもなのは達と差が出てしまったのは性別による違いからなのか、それともあいつがなのは達ほど心配する必要がなかったからなのか……。
多分……その両方でしょうね。
あいつは在学中から言っていたようになのは達と同じように中学を卒業してから魔法世界に移った
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