IFエンド 「アリサ・バニングス」
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じゃないけど、こっちとしても心の準備が出来てないから破壊力が凄まじく感じるし。
それに……人の目を惹くのはあんたもでしょうが。長身で顔だって悪くないんだし、鍛えてるから全体的に引き締まって見えるんだから。ここに来るまでにあんたをチラ見する女が何人居たと思ってんのよ。
まあどこの馬の骨とも分からない女が近づいてきたところで敵じゃないけどね。あたしにとって敵になるのはあの子達だけよ。可愛い顔してやると決めたら何でもやりそうだし。
「……ところで」
「ん?」
「あんた今後どうしていくつもりなの?」
今ショウは技術者としての仕事をメインでやってるらしいけど、こいつはあの子達と同じように危ないこともする。
本音を言えば危ないことはしてほしくないけど、人のためになる仕事なのは理解しているし、自分で選んだ道なのなら応援してあげるべきだろう。あの子達もだけどこいつも言って聞くようなタイプじゃないし。
「前になのはみたいに教導だっけ? そういう道もありかなって言ってたでしょ」
「まあな。とはいえ、俺には技術者としてのキャリアはあってもそっちのキャリアはほとんどないからな。前になのは達と一緒にやったことがあるだけで……資格は持ってるし、なのはあたりに頼めばどうにかなりそうな気はするが」
やろうと思えばやれるチャンスはありそうなのに実行に移してはいない。それって本当はやりたいと思ってるの? それとも思ってないの? まったく……
「はっきりしないわね」
「仕方ないだろ。派遣として一時的にやるならともかく、仕事をがらっと変えるのは難しいんだから。急に技術者をやめるなんて言ったらシュテルに何されるか分からんだろ……いや、される方がまだマシか。無言で拗ねられるのが1番面倒だし」
「相変わらずあの子のことはよく分かってるわね。さすがはあの子のパートナーだわ」
皮肉ではなく呆れの口調になったのはシュテルがどういう性格をしているか知っているからだろう。
日頃からすぐからかってくる相手が傍に居るのは疲れるし、他にもショウの周りにはレヴィやユーリも居たりする。元気でうるさいのと何でもストレートに言葉にする子の相手をするのもなかなかに体力や精神力を使ってしまうだろう。
単純に仕事のパートナーはあの子でもプライベートのパートナーはあたしだっていう自負があるから余裕なのかもしれないけど……でもそれほど強いものでもないのよね。すぐあれこれ考えてやきもち妬いちゃうし。
「……というか、あんたの周りって異性が多すぎない? 話に出てくるのが知ってる子達ばかりだからあれだけど、普通なら彼女から質問攻めとか小言を言われてもおかしくない状況よ」
「それは……まあそうなんだろうな。アリサも本当は何か言いたいのか?」
「あの子達とのことをあ
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